News
ニュース
11月24日(土)10時から横川シネマで、ホセ・パブロ・エストラーダ・トレスカーノ監督のデビュー作『ママシータ』が上映されました。
監督自身の祖母、裕福な一族の絶対的存在「ママシータ」の人生を辿ったドキュメンタリー映画です。
作品上映後はギャラリーGの木村成代さんの進行で、トークショーがありました。
どうしてこの作品を撮ろうと思ったのかとの質問に、監督ははにかんで少し考えたあと「とても難しい質問だが、運命だった」と答えました。
心の傷を隠し、いつもマスク(仮面)をつけているママシータの、マスクの下の心に寄り添っていくうちに、監督自身も自らの生い立ちについて彼女に抱いていたわだかまりも解けたそうです。
本作品を作るにあたり、「ドキュメントを撮るという事だけ決めて流れに身を任せた結果、たくさんの偶然に導かれてここまでたどり着いた。私は映画を作っているというよりは、映画の一部だった」とも話しました。
それまでバラバラだった家族も、この撮影を通して皆寄り添うようになってきたそうで、完成した映画の一部しかママシータに見せていないため、彼女が100歳を迎える来週の誕生会で家族に上映するそうです。
「ママシータ」とはスペイン語で「セクシーなママ(女性)」を指す言葉。監督は「本人がママシータと呼んでと言ったからそう呼んでるんだ」と、さわやかな笑顔を残して会場を後にしました。