広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2018/7/28

広島国際映画祭(HIFF)とは? (1)~映画祭のあゆみ~

広島国際映画祭(HIFF)の前身である「ダマー映画祭inヒロシマ」は、アメリカ・シアトルで行われていた「ダマー映画祭」の日本版として、アメリカ版が休止した2009年に日本・広島でスタートしました。「ココロとココロをつなぐ」をテーマに2013年まで毎年開催し、2014年に広島県や広島市、文化・経済団体などからなる実行委員会を立ち上げ「広島国際映画祭」と名称変更して生まれ変わりました。「ポジティブな力を持つ作品を、世界中から集めた映画祭」をコンセプトに、被爆から復興を遂げた広島ならではの映画祭を目指しています。

2009年12月 第1回ダマー映画祭inヒロシマ(広島市)
DAMAH(ダマー)とはヘブライ語でインスピレーションを与える比喩、たとえの意味。人物の葛藤、心情の変化など人間の内面の描写方法に焦点をあてた作品を公募しました。アジア各国から寄せられた約120本の作品の中から厳選した10作品を上映し、廣木隆一監督、長崎俊一監督ら審査員5名と観客投票により、ヒロシマグランプリ、審査員特別賞、観客賞が選出されました。
2010年11月 第2回ダマー映画祭inヒロシマ(広島市・福山市・岩国市 3都市同時開催)
広島・福山・岩国の3都市同時開催。コンペティション部門の実施、特別招待作品部門に新藤兼人監督の『午後の遺言状』を上映。U.S.ダマー映画祭で上映された(2001-2008)優秀作品の中から8作品も紹介しました。 繁華街・金座街のレッドカーペットに審査員やゲストが集合しました。
2011年11月 第3回ダマー映画祭inヒロシマ(広島市・福山市 2都市同時開催)
同年3月11日の東日本大震災をうけ、〝家族・ふるさと・祖国への想いを世界中の人と考えること〟をテーマに河瀬直美監督が世界の監督に呼びかけて集まった『3.11 A Sense of Home Films』を上映。ゲストに俳優の豊川悦司さんを迎えました。
2012年11月 第4回ダマー映画祭inヒロシマ(広島市)
ヒロシマグランプリ、審査員特別賞、観客賞に加え、地域に根ざしたフィルムメーカーを発掘し地域の映像文化を育てることを目的とした「中国リージョン賞」が新設されました。片淵須直監督が制作中の『この世界の片隅に』のワークショップを実施しました。 上映会場の基町クレド・パセーラ1階ふれあい広場でのレッドカーペットに審査員やゲストが集合しました。
2013年11月 第5回ダマー映画祭inヒロシマ(広島市)
広島出身の水田伸生監督とイ・ジュンイク監督(韓国)が特別招待で映画祭初登場。両監督作品『綱引いちゃった!』と『ソフォン(願い)』を上映しました。 プレイベントとして旧日本銀行を会場に「ダマー映画祭×ミレイヒロキ」『LOVE&PEACE PROJECT』inヒロシマ」を開催し、注目を集めました。
2014年11月 広島国際映画祭2014(広島市/NTTクレドホール)
プログラムは国際短編映画コンペティションと特別招待作品に加え、広島をさまざまな視点から描く「ヒロシマEYE」を新設。オープニングは特別招待作品から長谷川和彦監督の『太陽を盗んだ男』、クロージングでは平川雄一朗監督の『想いのこし』を上映しました。
2015年11月 広島国際映画祭2015
(広島市/ NTTクレドホール・広島市映像文化ライブラリー・横川シネマ・八丁座)
「映画+食+音楽+出会い」の総合エンターテインメントをテーマに、会場ロビーでは地元人気飲食店のブースも展開しました。フランスにある映画の殿堂シネマテーク・フランセーズと提携した共同プログラムを開始し、シネマテーク創始者の「アンリ・ラングロワ特集」を実施しました。国際短編映画コンペティションの審査委員長・吉田喜重監督作品『鏡の女たち』を上映し、出演者の岡田茉莉子さんを特別審査員に迎えました。ミゲル・ゴメス監督(ポルトガル)の新作『アラビアン・ナイト』全3部日本プレミア上映、俳優の永瀬正敏さん、染谷将太監督も来場。
2016年11月 広島国際映画祭2016
(広島市/ NTTクレドホール・広島市映像文化ライブラリー・横川シネマ・八丁座)
福岡愼二映像文化支援基金による「ヒロシマ平和映画賞」を新設、片渕須直監督の『この世界の片隅に』が受賞しました。岩井俊二監督を招聘して作品上映やトークショー、『母と暮せば』(バリアフリー版)の上映後に吉永小百合さんを迎えたトークショーも実施。広島出身の西川美和監督の『蛇イチゴ』上映とトークショー。シネマテーク・フランセーズ共同プログラムでは「ディアゴナル特集」を実施しました。広島県の姉妹都市メキシコ・グアナファト州で毎年開催されているグアナファト国際映画祭と提携して、ホアキン・デル・パソ監督の『ある金曜日』なども上映しました。
2017年11月 広島国際映画祭2017
(広島市/ NTTクレドホール・広島市映像文化ライブラリー・横川シネマ)
元釜山国際映画祭執行委員長・キム・ドンホさんを審査員長として招聘。ヒロシマEYEでは、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラと共に行動した日系人フレディ前村を描く『エルネスト』を上映。阪本順治監督と主演のオダギリジョーさんのトークショーを行い、同作がヒロシマ平和映画賞を受賞しました。『この世界の片隅に』(バリアフリー版)の上映と、片渕須直監督、声優・方言指導担当の栩野幸知さんによるトークライブも開かれました。フランス人俳優ジャン=ピエール・レオを主演に迎えたアルベルト・セラ監督(スペイン)の最新作『ルイ14世の死』を日本プレミアで上映しました。

2018年11月、 ダマー映画祭inヒロシマから10周年となる広島国際映画祭2018にご期待ください!

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