広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2017/11/26

審査員長キム・ドンホ監督作品『JURY』の上映とトークショー

11月26日(日)10:00から、NTTクレドホール第一会場で『JURY』が上映されました。
広島国際映画祭2017で審査員長を務めるキム・ドンホ監督の映画監督デビュー作品とあって、朝一番の上映に大勢の映画ファンが駆けつけました。
今作の舞台は、若手監督が作品を競い合う映画祭。上映が終わり、5人の審査員=「JURY」が集まります。「映画は心だ」という映画監督。「心よりメッセージだ」と自分の意見を譲らないベテラン女優。個性の強い審査員たちの意見をまとめるのに苦労する審査委員長。そしてキーを握るのが、日本人のトミヤマ審査員。英語が苦手で意見を伝えられない彼女が、審査員たちが言い争い、つかみ合う中で、突然「映画とは○○」と言い放ち、他の審査員を驚かせます。その言葉とは、そして審査員たちは一つの作品を選ぶことができるのか。
上映後にキム・ドンホ監督がステージに登場。初訪問だという広島については「とても歴史のある都市・広島を一度訪れたいと思っていたので、映画祭の審査員長として呼んでいただいてとても嬉しい。過去に大きな悲劇が起こったとは、とても思えないほど街がきれいで驚いた」と話しました。
昨日行われた国際短編映画コンペティションでは「作品はそれぞれすばらしいので選ぶのが難しかったが、審査は平和に終わった」と、すさまじい審査風景と対比させて、会場を沸かせました。
今作は、監督が15年間務められた釜山国際映画祭の執行委員長を引退後、アシアナ国際短編映画祭の10周年記念作品として依頼があり、初メガホンをとった作品。「映画祭の審査員を務めた経験を生かして、映画を作りたいと思っていた。観客からの反応を受ける側になって緊張した」と明かしました。「長年映画の仕事に携わったおかげで、初監督作には実力のある俳優、制作スタッフが集まり、短編だが大作になった」とも。
最後に、長編映画撮影の予定があることに触れて「面白いものにしなければいけないし、ピンとくる感度も必要。それに愛情ドラマの要素も加える。ただし、セクシーな映画にはしない」と、ほほ笑みながら次回作への意欲を示しました。

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