広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2021/11/20

石井監督曰く「最高のコミュニケーションはビールを飲むことです」

11月19日(金)17:30からNTTクレドホール第2会場で、石井裕也監督のティーチインが開かれました。

会場には崇徳高校の新聞部の姿もあり、最初のトークは高校時代の話となりました。美術の時間、好きな映画を聞かれたら自分以外全員が『タイタニック』と答えたことに、これでいいのかと衝撃を受けたそうです。

 

コロナの時代に印象的なこととして挙げたのが子育てで、映画監督は基本撮影以外家にいるから立派な父親だと笑わせました。

今年は映画製作がないからシナリオを4本書き、その内の2本が来年製作に入るとの発表があり、1本はあまり取り上げられない第2次世界大戦開戦にまつわるものだとか。「僕は(今の日本には疑問を持ちながらも)日本に興味があると思う」と言うのが製作の理由と話しました。

コロナの渦中に撮影された作品『茜色に焼かれる』は、もしかしたら死ぬかもしれないという恐怖に抗いながら、それでも映画を撮りたいという衝動が自分とスタッフを突き動かしたと説明しました。撮る喜びはとの問いに「生きることの実感が得られるから」と回答、それは中毒性があるとも話されました。

 

「『アジアの天使』のプロデューサー、パク・ジョンボムはこうしたいと思ったら絶対曲げない男。でも僕はすぐひよるから彼を尊敬している。しかし商業映画には僕のほうが適性があると思う」とインディーズだけじゃないと強くアピールされました。観客からの質問で劇中食事のシーンが多かったのはなぜと聞かれ、「韓国では多くの人と楽しく食事をとるのが当たり前。そこに言葉はなくても意思が通じているのです」と答えました。

コミュニケーションでたくさんビールを飲んだ結果、撮影終了後に痛風になったと笑わせてティーチインは和やかに終わりました。

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