広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2015/11/22

新県美展受賞者トークショーが行われました。

 11月21日(土)11時45分から約35分間の新県美展映像部門、受賞作が上映され、終了後、優秀賞受賞作品「うつつ」(アニメーション作品)の監督、増田萌衣(ますだめい)さん、奨励賞受賞作品「終らない夜に」(実写作品)の監督、篠原祐木(しのはらゆうき)さんを迎え、広島ホームテレビのアナウンサー渡部裕之さんによる司会でトークショーが行われました。
 受賞作品の上映後、渡部さんによる、新県美展の説明があり、受賞者の2人が登壇されました。篠原さんが増田さんを先に登壇させるというレディーファーストな一面を見せ、和やかな雰囲気で始まりました。

 渡部さんに受賞感想を尋ねられた増田さんは、人生初の大きな受賞でまだ信じられないと答え、まだトークショー中も「うつつ」状態であった模様。一方の篠原さんは審査会場にも足を運んですべての作品を鑑賞し、その際増田さんの「うつつ」が素晴らしく、これが優秀賞を取るのではないかと思ったと話されていました。感想については、かなり謙遜的で「一応」入れてもらったとのこと。増田さんは、実写ならではの表現のやり方を挙げ、クリエイター同士の刺激がいいきっかけになるのではと司会の渡部さんがうまくまとめていました。
 次に作品制作のきっかけ、大変だったことに関し、増田さんは「卒業制作で作ろうとしていたが、提出期限の1か月前までなかなかまとまらなかった。好きなことを盛り込もう!」と増田さん。そこに自分自身の願望を盛り込み作品が出来上がったと述べていました。一方、大変だったことについて、柔らかさを出すために、かなりの枚数が必要で話の流れとの兼ね合いでかなり苦労したとのこと。全編手書きで書いたことには渡部さんも驚いていました。篠原さんは、お子さんがいらっしゃり時間に制限があることがきっかけとなったとのこと。子供と遊びたいという子供想いな一面も見せていました。大変だったことは朝早起きしなければならないことだったそうで、子供が「うつつ」な昼寝の時間にも撮影は行っていたそう。

 最後に、今後の展望について尋ねられ、増田さんは昨年国際アニメーションフェスティバルにボランティアとして参加した際、言語が違っても、笑ったり、悲しんだりするタイミングは変わらないことを知ったそうです。誰が見ても面白い、共感できる作品を作っていきたいと締めました。篠原さんは「本作が個人的なものでメッセージが伝わりにくかったから、次作はシンプルなものを撮りたい」とのことでした。最後に、渡部さんが「増田さんがすごく緊張していたみたいですので質問したい方は個人的にということで」と笑いを誘い、楽しいトークショーを締めました。

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