広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

  1. ホーム >
  2. ニュース >
  3. 濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』のジャパンプレミア上映とトークショーが行われました

Newsニュース

2015/12/28

濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』のジャパンプレミア上映とトークショーが行われました

2015年11月23日(月)。広島市内の横川シネマで、濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』のジャパンプレミア上映、そして監督とキャスト、プロデューサーによるトークショーが行われました。

国内外で注目を浴びている濱口竜介監督が制作した今回の長編映画は、「市民参加による即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生した、5時間17分にも及ぶ大作です。主人公を演じているのは、なんと演技経験のない4人の一般女性。彼女たちは、日本人として初めてロカルノ国際映画祭最優秀女優賞を受賞し話題となりました。

上映後、観客からの大きな拍手に迎えられ、監督が登場。続いて純役の川村りらさん、風間役の坂庄基さん、田辺泰信さん、プロデューサーの高田将さん、岡本英之さん、野原位さん、そして「映画を観ていたら、おしりに根っこが生えちゃって…ステージになかなか出てこられませんでした」と、観客の笑いを誘って登場したのは、あかり役の田中幸恵さん。ゲストからは、観客へメッセージがおくられました。豪華なメンバーが壇上に揃い、会場の空気も一段と熱くなったところで、トークショーがスタート。

1123_09_Happy_02

 

質疑応答は、この映画の脚本をてがけた「はたのこうぼう」の脚本づくりや、映画が5時間という長さになった理由など、映画をより深く知ることができる話題で盛り上がりました。
疑問を残したまま映画が終わることについての質問に対し「主人公たちの問題を映画の中で解決してはいけないと考えました。これを観た人たちが、続きが気になると感じることが大切です」と答えた濱口監督からは、作品づくりへのこだわりが感じられました。
また、主人公を演じた川村さんは、神戸で行われた監督による演技ワークショップについて「演技をしていく中でその影響力を感じました。現場では濱口監督を信じてやっていました」と話し、製作者の間に強い信頼関係が築かれていたことがうかがえました。

最後に濱口監督は「この作品は皆さんに見ていただいて完成となります。今後全国で順次公開となるので気に入っていただけたら、また見に来ていただきたい、周りの方にもおすすめいただきたいです。」と述べ、盛大な拍手に包まれトークショーは終了となりました。

 1123_09_Happy_01 1123_09_Happy_04

1123_09_Happy_03

« »