ジョン・マンデルバーグ
ジョン・マンデルバーグはニュージーランド在住のオーストラリア人映画監督・大学教員。本作品では監督、プロデューサー、脚本、編集を務めている。オーストラリアの映画・テレビ業界での約30年間のキャリアを経て、ニュージーランドのハミルトンに移住。メディアアートの教育課程で大学生や院生に映画製作を教えている。
彼のドキュメンタリー映画は世界各国で上映され、数多くの賞を受賞している。彼の作品は人間の物語に焦点を当てた作品が多く、『ワタニ・ハビビ~愛する故郷~』(2007~13)では、パレスチナ人のプロテスト・ミュージック(抗議の音楽)を題材にしている。『ヤニブは世界を救う』(2012)では、自閉症の高校生・ヤニブが、環境をテーマにした芸術作品でアーティストとして国際的に注目される姿を伝えている。
『写真家ルイス・モーリー』(2003、2013)は、1960年代ロンドンの若者文化を活写した作品で注目を集め、その後、演劇の撮影など様々な分野に進む道を変えていった写真家、ルイス・モーリーの生涯を描写した2編のドキュメンタリー作品。『ダブルライフ』(1996)は、1960年代に豪州に移住し、アボリジニや階級についての物議をかもす小説を発表したセルビア人作家を取材した作品。ジョン・マンデルバーグの近年の映画は、画家、ミュージシャン、写真家、作家などを題材にしたものが多い
HIROSHIMA EYE
ヒロシマEYE
トーテムと鉱石
- 上映スケジュール
- 11月24日(土)14:30から広島市映像文化ライブラリ―にて
- 作品概要
<ストーリー>
核兵器や核実験の影響についての長編ドキュメンタリー作品。1950年代にオーストラリアのアボリジニ居住地区で起こった、ウランの探鉱や採掘、イギリスの核実験による悲劇について伝えている。
物語は1945年の広島への原爆投下から始まり、2011年の福島第一原発のメルトダウンで終わる。核をめぐる歴史における多くの悲劇と恐怖について、被爆証言者、反核活動家、映画製作者、芸術家、俳優、作家、作曲家、医師、大学教授など、多くの者が思いを語っている。
アボリジニの女優、アルスラ・ヨヴィッチは、広島を訪問した際の経験を振り返りつつ、「この世界のどこにも、核兵器の居場所はない」と強く訴える。<スタッフ>
キャスト:ウルスラ・ヨビッチ(オーストラリアの女優)
監督:ジョン・マンデルバーグ
プロデューサー:ジョン・マンデルバーグ<作品情報>
制作年:2019年
上映時間:97分37秒
制作国:ニュージーランド・オーストラリア- 監督