広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2019/11/23

『サニー 輝ける日々』リリ・リザ監督と、出演女優2人によるトークショー

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11月23日(土)10:00よりNTTクレドホール第1会場で、『サニー 輝ける日々』が上映されました。

トークショーのゲストには、リリ・リザ監督と、ティーン時代のスチ役 ルテシャさん、ティーン時代のジェシカ役 アガサ・プリシラさんが登壇しました。インドネシア以外での上映は、広島国際映画祭で世界初公開です。

『サニー 輝ける日々』は、1990年代後半のインドネシアが舞台です。当時のインドネシアは内乱やデモが多く、混乱の多い時代の中を駆け抜けたティーンたち。その時代を生き抜いた彼らの必要なのは「自由」でした。この物語の主人公、5人の女子と1人の男子は、自由=Bebas(ベバス)の意味を込めたベバス団というグループ名。韓国版では女子高は舞台だったため、仲良しグループは女子だけでした。リリ監督は「見てもらう人に馴染んでもらうため公立高校にしてインドネシアの典型的な友情、男女関係なく友情を育んでいる様子をイメージした」と答えました。

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配役は役者として新鮮な女優たちにさまざまな役を試してもらいながら決めたそうで、ジェシカ役のアガサ・プリシラさんは「このジェシカ役は自分の性格に通じるものがあり満足している」と、笑顔で語られました。

この映画の挿入歌は、90年代後半にインドネシアで人気だったポップミュージックを使用しています。エンディングテーマ「Bebas」は出演者全員と歌うIWA-K(イワカ)が出演しダンスを披露。IWA-Kは90年代後半から活躍しているラッパーで内乱やデモが多く起こった時に、若者を中心にムーブメントを起こした存在として脚光を浴びました。

ゲスト3人の一番お気に入りのシーンは、スチ役 ルテシャさんは、「ティーン時代の主人公ファナが20年後のファナを慰めるシーン」、ジェシカ役 アガサ・プリシラさんは「全部ではなく、特にダンスシーンが楽しかった」と話しました。 リリ監督のお気に入りは「ファナがクラブから出て何も語らず歩くシーンで、言葉は無くても見ている人が何か感じ取ってくれれば」と熱い思いを話しました。

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女優たちの輝く笑顔と、今後のリリ・リザ監督の新しい映画に今後も注目です。

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