広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2019/11/24

『海辺の映画館-キネマの玉手箱』上映後、大林宣彦監督によるトークショーが行われました

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広島国際映画祭2019の最終上映作品は大林宣彦監督の最新作『海辺の映画館~キネマの玉手箱』です。閉館の日を迎えた尾道の劇場で映画を見ていた3人の若者がスクリーンの世界に入り込み、江戸末期から日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下直前の広島へとタイムトラベル。慰問のため広島にやって来た移動劇団「桜隊」の丸山定夫、園井恵子らを助けようとするが…、中原中也の詩を散りばめながらSF、サイレント、ミュージカル、時代劇、アクションと奇想天外な映像が繰り広げられる3時間におよぶ大作です。

上映直後、満員の入場者の拍手に迎えられて大林宣彦監督が車椅子で登壇。多くの報道陣も詰めかけたトークショーが、映画コメンテーター 鈴木由貴子さんの司会で始まりました。
大林監督は「皆さん、今日はおめでとうございます。そして、ありがとうございます」と語り始め、「新しい時代は若者たちがつくります。ここ広島で死ななければならなかった多くの人々の命を決して忘れないことが、未来の平和をつくる唯一の方法です。やり遂げましょう!」と力強く呼びかけました。その後、大林監督が出演女優二人を呼び込むというサプライズに会場は騒然。急きょ駆けつけたという主演の新人・吉田玲さんは「広島で観るとなんだか不思議な気持ちです」と声と手を振るわせながら話し、桜隊の園井恵子を演じた常磐貴子さんは「桜隊の碑に手を合わせたら、園井さんが実在されたことを実感して…」と声を詰まらせ「平和だから映画を作れる、お芝居ができることに感謝したい」と熱く語りました。
壇上には大林監督作品をプロデューサーとして支え続けた夫人の大林恭子さんも登場して作品の協力者らを呼び込み、にぎやかなトークショーとなりました。

檀上では引き続き「ヒロシマ平和映画賞」授賞式が行われ、山本一隆実行委員長より賞状と副賞が渡されました。大林監督は感慨深げに表彰状の文面を読み上げ「世界が求める映画を作らせていただき、それが認められて嬉しい」と謝辞を述べました。

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