広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2019/11/24

『湯を沸かすほどの熱い愛』(バリアフリー)上映と音楽監督 渡邊崇さんによるワークショップ「映画音楽」とは

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11月24日(日)10:30より、NTTクレドホール第一会場で『湯を沸かすほどの熱い愛(バリアフリー版)』が上映されました。本作は、余命わずかの双葉(宮沢りえ)が娘や別居中の夫、偶然出会った人など様々な人を繋ぎ、双葉によって繋がれた人々が究極の愛を込めて双葉を葬ることを決意するまでの、タイトル通り愛のお話。上映後、本作の音楽監督で作曲家の渡邊崇さんのトークショーが行われました。聞き手はフリーアナウンサーの桑原しおりさん。手話通訳 字幕ありのトークショーでした。広島市出身の渡邊さんですが、広島国際映画祭への参加は初めて。普段もステージで話す機会が「ないです。裏方なので」と、裏方のお話を聞ける貴重なトークショーでした。

上映に先立つ23日(土)、渡邊崇さんによるワークショップ「広島国際映画祭で音楽を聴きながら文章を読む、その音楽を変えると文章の印象はどう変わるか」が行われました。音楽を変えると文章、演技、映像も変わって見えると解説しました。映画音楽は「監督が伝えたいこと、役者のやりたいことが1秒1秒ある。その最後の一押しが音楽」と考えていると明言。そのために撮影現場の写真を埋め尽くしたアトリエで1つの映画につき100曲ほど作る、役者の声と合う楽器を探す、観客が物語に没入できるよう音楽は演技を邪魔しないようにするなど映画音楽の奥深さを解説しました。これからの映画界について尋ねられると、「最近は配信も多いが映画はやっぱり映画館で見てほしい。映画館では、みんなで同時に笑ったり、泣いたりその場を共有できるから」と答えました。映画祭で『湯を沸かすほどの熱い愛』を見た後のお客さんも共感する言葉だったのではないでしょうか。
「この後ロビーにいますので、話しかけてください」と渡邊さんが観客に声を掛け、あたたかい雰囲気でトークショーが終了しました。

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