広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Special Screenings
特別招待作品

ミューズ・アカデミー

上映スケジュール
11月12日(土)21:00から横川シネマにて

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作品概要

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講義から帰宅した大学教授に、妻が問いかける。彼女は夫の衒学的な授業計画“女神たちのアカデミー”──詩を通じて世界を再生させる一助となるべく考案されたもの──に、疑念を抱いている。議論の余地あるこの授業計画は、ことばと欲望が優位を占める一連の状況をひき起こす。

<ストーリー>
バルセロナ大学哲学科で、イタリア人のラファエレ・ピント教授が、ダンテ「神曲」の講義をしている。講義は『神曲』の女神の役割から彼独自の「女性論」へと展開し、学生だけでなく社会人も参加し、議論が熱く交わされる。その一方で「女性論」を語るピント教授の家庭では、妻との口論が激しさを増していく。
観客は、教授の講義を聞いている受講生たちと同化し、その後、教授の言動までも目の当たりにしている感覚にとらわれ、時に笑いを誘われる局面に出会うことになる。
ドキュメンタリーとフィクションを往還するゲリンが到達した新境地ともいえる傑作。

<キャスト>
ラファエレ・ピント
エマヌエラ・フォルゲッタ
ロサ・デロール・ムンス
ミレイア・イニエスタ
パトリシア・ヒル
カロリーナ・ヤチェル

<スタッフ>
監督・編集:ホセ・ルイス・ゲリン
アシスタント:アルベルト・ディアナ、ハリアム・ペレス
録音:アマンダ・ビジャビエハ
音響:ジョルディ・モンロス、マリソル・ニエバス
制作:P.C.Guerin & Orfeo Films, S.L.U

<作品情報>
制作年:2015年
上映時間:92分
国籍:スペイン
言語:スペイン語、カタラン語、イタリア語

監督

ホセ・ルイス・ゲリン

1960年、スペインのバルセロナ生まれ。1983年に処女作『Los motivos de Berta(ベルタのモチーフ)』を手がけた。続いて『En construcción(工事中)』(2001)でゴヤ賞最優秀ドキュメンタリー賞を獲得。『Dans la ville de Sylvia(シルビアのいる街で)』(2007) はヴェネチア国際映画祭で入選。また、『Unas fotos en la ciudad de Sylvia(シルビアのいる街の写真)』(2007)も制作。2010年には、ドキュメンタリー映画『Guest(ゲスト)』がヴェネチア国際映画祭で上映された。2011年『メカス×ゲリン 往復書簡Correspondence』をジョナス・メカスと共同制作。同年『Recuerdos de una mañana(ある朝の思い出)』。2011年にはthe Spanish Premio Nacional de Cinematografía を受賞。2015年に『l’Academia delle muse(ミューズ・アカデミー)』はセビリア映画祭でGiraldillo de Oro賞を獲得。