Special Screenings
特別招待作品
Netflixシリーズ「新聞記者」
- 上映スケジュール
- 11月18日(金)23:00から八丁座・壱にて
- 作品概要
-
<ストーリー>
いかなる同調圧力にも屈せず、政権の疑惑を追及する東都新聞記者・松田杏奈。「国民には知る権利があり、メディアには伝える責務がある」との信念を貫く彼女は、官邸記者会見で忖度なしの質問を連発。新聞業界でも異端視されている。そんなある日、とんでもないスクープが世間を震撼させた。官邸の意を受けた中部財務局が、首相夫人と関係の深い学校法人に対して格安で国有地を売却したというのだ。別件の助成金詐欺事件を追っていた彼女は、同時に「栄進学園問題」についても調べ始める。 若手官僚の村上真一は葛藤を抱えていた。国民に尽くすという理想に燃えて経済産業省に入省。官邸の総理補佐官室に抜擢され、総理夫人秘書として業務に邁進してきた。財務省に出向き、理財局長に直接「総理のご意向」を伝えたのも彼だ。それが国民の利益につながると信じていた。だが、「栄新学園問題」が明るみに出たことで立場は一変。内閣情報調査室へ転属を言い渡される。 「栄進学園問題」は、現場の人間にも重くのしかかった。中部理財局の職員・鈴木和也はある晩、信頼する上司から電話で職場に呼び戻される。そこで待っていたのは、首相の国会答弁に合わせて全ての文書を改ざんせよという指示だった。民主主義と公務員のモラルを根底から否定する行為に、正義感の強い鈴木は当初ただ一人抵抗したが、不正に加担することを強いられ、追い詰められて精神のバランスを崩していく。妻の真弓は力を尽くし、夫を支えようと必死になるが、その甲斐もなく鈴木はさらに憔悴して行く。 就活中の大学生・木下亮は、新聞配達のアルバイトで学費を稼いでいる。政治には興味も知識もない。新聞の一面に踊る「栄進学園問題」も、遠い世界の出来事に思える。自分一人が頑張っても世界は変わらない。ずっとそう思って生きてきた。だが、公文書改ざんの事件に巻き込まれ、その運命は否応なく変えられてしまう。生まれて初めて抱いた憤りのなか、彼は1人の女性記者と出会う。 すべての責任を現場に押しつけ、生き残りを図る組織の論理。圧殺される個の想いと、それを受け継ごうと闘う人々。メディア、官僚、市井の人々─それぞれの正義がせめぎ合う中、葬られた事件の真相に迫っていく─。<キャスト>
米倉涼子、綾野剛、横浜流星、吉岡秀隆、寺島しのぶ、吹越満、田口トモロヲ、大倉孝二、田中哲司、萩原聖人、柄本時生、土村芳、小野花梨、橋本じゅん、でんでん、ユースケ・サンタマリア、佐野史郎<スタッフ>
監督:藤井道人
脚本:山田能龍 小寺和久
撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
美術:部谷京子
エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆(Netflix コンテンツ・アクイジション部門ディレクター)
プロデューサー:佐藤順子、山本礼二
原案・企画・制作:河村光庸 スターサンズ
製作・配信:Netflix<作品情報>
制作年:2022年
上映時間:45分 全6話
制作国:日本
音声言語:日本語 - 監督
-
藤井道人
1986 年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。大学卒業後、2010 年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。 伊坂幸太郎原作『オー!ファーザー』(14)で商業作品デビュー。 第43回日本アカデミー賞では映画『新聞記者』が最優秀作品賞含む6部門受賞、他にも多数映画賞を受賞する。
『青の帰り道』(18)、『デイアンドナイト』(19)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20)、『ヤクザと家族 The Family』(21)など精力的に作品を発表しており、 本年(22年)は映画『余命10年』が公開。 今、最も動向が注目されている映画監督の1人である。