HIROSHIMA EYE
ヒロシマEYE
ふゆうするさかいめ
- 上映スケジュール
- 11月19日(土)10:00から横川シネマにて
- 作品概要
<ストーリー>
毎日“床ずれ”ができるほど眠り過ぎてしまうマリノは、バイト先の喫茶店の常連客・マモルが寝具販売員であると知って新しい布団を買いに出かけるが、その日を境に不思議なことが起こり始める。家の中の人影、踊れないはずのダンス、幼なじみ・ミノリとの突然の再会── しかし、ミノリが話す二人の思い出はマリノの記憶にないことばかり。これまでのマリノの静かな日常が少しずつ揺らぎ始めて……。
<解説>
今日と明日の“さかいめ”を生きるすべての人を包み込む どこか懐かしくてあたらしい睡眠奇譚 イラストレーターやコラムニストとして多方面に活躍する期待の新鋭・住本尚子による初の長編監督作である『ふゆうするさかいめ』は、日本芸術センター第12回映像グランプリに入賞して初上映されて以降、第21回TAMA NEW WAVE ある視点、イメージフォーラム ヤング・パースペクティヴ2020などで上映され、人々に寄り添うオリジナルな視点と感性で描かれた物語が観客の共感を得て話題を呼んでいる。 睡眠をこよなく愛する監督が「若いんだから、休みの日は出かけたらいいのに」と言われて疑問を感じたことをきっかけに「眠ることを中心に生きる人たちを描きたい」と構想から四年をかけて完成。主演・カワシママリノ本人の生い立ちとキャラクターがインスピレーションの元になっており、脚本は彼女を主人公に当て書きされている。 また、商店街や昔ながらの飲食店が並ぶ街並みへの思い入れから、東京都北区を舞台にどこかノスタルジックで親密な映像を作り上げた。登場人物が働く布団工場は群馬県高崎市にある丸三綿業で撮影され、数少ない工場の貴重な内部が映し出されている。 本作で俳優デビューを果たしたカワシママリノは独特の存在感で注目を集め、主演作『にわのすなば』(黒川幸則監督)など今後の活躍が見逃せない。また、モデルでアーティストの鈴木美乃里が幼なじみ・ミノリ役に抜擢。キーパーソンとなるマモル役を、アンダーグラウンドな舞台を中心に活躍中の俳優・尾上貴宏が演じ、個性的な俳優陣が物語を支える。音楽は『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』『Necktie』などの映画音楽を手がけるのっぽのグーニーが担当し、映像にあたたかな彩りを与えている。<スタッフ>
撮影・照明:小川賢人、小菅雄貴
助監督:錦織可南子、田中大地
編集協力:田中俊太朗、田中大地 、小川賢人、杉目七瀬
サウンドデザイン:紫藤佑弥
音声:タキザワユウキ
整音:タキザワユウキ、中澤佑規、三浦栄里
美術:カワシママリノ
小道具デザイン・アニメーション:中根有梨紗
英語字幕翻訳:作美はるか
字幕監修:Saimi Noda, Mika Fujimura, Arun
宣伝美術:三好遥
宣伝協力:池田彩乃
音楽:のっぽのグーニー 主題歌『シースルー・レスキュー』
作詞:諸根陽介
作曲:小林このみ
編曲:のっぽのグーニー
歌:sei
監督・脚本・撮影・編集:住本尚子<作品情報>
制作年:2020年
上映時間:65分
制作国:日本
音声言語:日本語- 監督
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住本尚子
1989年生まれ。広島県出身。多摩美術大学版画専攻卒業。映画『ふゆうするさかいめ』監督。イラストレーターとしても活動。書籍『ワールドシネマ入門』の装丁画/挿絵を担当。映画にまつわるWebマガジン「Filmground」主宰。エッセイやイラストで、映画と生活が繋がる瞬間を描いている。