マリー・ロジェ
マリー・ロジェは若い頃にアクロバット(空中ブランコ、平均台、平行棒)、その後コンテンポラリーダンス、タップダンスの訓練を受けた後、パリ第10大学で文学、スクール・オブ・ファイン・アーツ・イン・ニューヨークで絵画を学んだ。彼女はアラン・ヴェガ、ジョナス・メカス、ジェネシス・P・オリッジといった映像作家、ミュージシャン、作曲家のアバンギャルドなポートレート的作品をいくつか監督。これらの革新的で親密な最初の作品は資金調達無しで、週末の空き時間に制作された。そして彼女の初の長編作品『The Ballad of Genesis and Lady Jaye』でより多くの観客に知られるようになる。この作品は200以上の映画祭で上映された後、2011年にフランス、アメリカ、カナダ、ドイツ、そしてメキシコでリリースされた。またいくつかの賞も受賞した。現在彼女の作品は定期的に著名な映画祭(ベルリン、ロッテルダム、トライベッカ、CPH:DOX、BAFICI、シネマ ドゥ リール、Hors Pistes等)の上映プログラムに入っている他、テート・モダン(ロンドン)、MOMA(ニューヨーク)、ポンピドゥーセンター(パリ)、ホイットニー・ビエンナーレ(ニューヨーク)等の世界中の美術館でも上映されている。2018年11月にはMOMA(ニューヨーク)にて自身初の完全な回顧展が予定されている。
Special Screenings
特別招待作品
ルチャリブレの女王 カサンドロ
- 上映スケジュール
- 11月23日(金)15:30から横川シネマにて
- 作品概要
©Cassandro<ストーリー>
派手できらびやかなルチャリブレの世界でもカサンドロはとび抜けたスターだ。性別不詳で女装をまとうのエクソティコのレスラー達は男らしいマッチョ達が占めるスポーツの中で、対戦相手とだけでなく偏見とも闘う。彼はそのエクソティコの頂点に立つ存在だ。
スプレーで固められた髪とマスカラを塗って完璧にカールされたまつ毛という外見にも関わらず、カサンドロは悪と戦うビーストだ。何度も世界チャンピオンになり、その身体を極限まで酷使し続けてきた。試合後はいつも顔が血だらけで、肘の脱臼や膝を負傷することも珍しくない。
しかし26年間にも渡ってリングの中でスピン・ダイブ・頭突きを続けてきた結果、カサンドロの身体はボロボロの状態になり、更にある過去のトラウマ的な出来事のせいで自信も揺らぎかけている。 だが彼はスポットライトの外に長く居続ける事はできない…。<スタッフ>
監督:マリー・ロジェ / プロデューサー:キャロル・シャサン, アントワーヌ・バロウ / 編集:アエル・ダリエ・ベガ / 撮影:マリー・ロジェ<作品情報>
制作年:2018年
上映時間:73分
制作国:フランス- 監督