ペーター・ネストラー
1937年6月1日、ドイツのフライブルクに生まれる。ミュンヘン芸術アカデミーで絵画を学び、その傍ら映画やテレビ作品に俳優として出演する。
初監督作品は1961-2年に製作した短編ドキュメンタリー『水門にて』。その後もテレビの俳優業で資金を稼ぎながら短編ドキュメンタリーを撮り続ける。彼のスタイルは距離化された撮影映像に歴史的写真やイラストを交える詩的な手法が特徴的で、同時代の批評では理解されなかった。やがてドイツのテレビ局からのドキュメンタリーの委嘱を受ける道は閉ざされ、1966年末より母親の故国であるスウェーデンに移住した。やがてスウェーデンの放送局で職を得て子供番組を担当するようになった。その間に歴史や社会に関わる批判的なドキュメンタリー作品を製作した。80年代後半より、再びドイツのテレビ局より依頼を受ける。ナチ時代のユダヤ人の生きざま、南米のインディオの習俗や歴史、ハンガリーの芸術家など様々なテーマの作品を生み出している。
現在ネストラーはヨーロッパでもっとも重要なドキュメンタリー作家としてストックホルムに在住。
Other Screenings
その他特集
空洞人
- 上映スケジュール
- 11月24日(土)20:00から横川シネマにて
- 作品概要
©Peter Nestler<ストーリー>
エトガー・ケレットの短編「空洞人」は体を失い声だけになった者の物語が朗読され、そこにネストラー自身によるスケッチ画とアルヴァン・ベルクの音楽をコラージュされて詩的な短編映画が生まれた。現在のところネストラー監督の最新作である。<スタッフ>
監督:ペーター・ネストラー<作品情報>
制作年:2015年
上映時間:5分
制作国:スウェーデン・イスラエル- 監督