広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Special Screenings
特別招待作品

作品概要
月
(C)2023『月』製作委員会


あらすじ


深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。 施設職員の同僚には作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)らがいた。そしてもうひとつの出会いーー洋子と生年月日が一緒の入所者、“きーちゃん”。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていく。 しかしこの職場は決して楽園ではない。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく――。そして、その日はついにやってくる。

キャスト


宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョー

スタッフ


監督・脚本:石井裕也
撮影:鎌苅洋一
照明:長田達也
録音:高須賀健吾
音楽:岩代太郎
原作:辺見庸「月」(角川文庫刊)
企画・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:長井龍、永井拓郎

作品情報


制作年:2023年
上映時間:144分
制作国:日本
音声言語:日本語

公式サイト

監督

石井裕也
1983年6月21日、埼玉県出身。
大阪芸術大学の卒業制作として監督した作品『剥き出しにっぽん』(’05)が、第29回ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞。
第37回日本アカデミー賞で『舟を編む』(’13)が最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞。
他の監督作に、『ぼくたちの家族』(‘14)、『バンクーバーの朝日』(‘14)、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(’17)、『町田くんの世界』(’19)、『生きちゃった』(’20)、『茜色に焼かれる』(’21)、『アジアの天使』(’21)、『愛にイナズマ』(’23)などがある。