広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Retrospective of May 1968 films, collaborated program with French Cinémathèques
68年5月革命特集、シネマテーク協力企画

プログラム1

上映スケジュール
11月23日(金)18:00から横川シネマにて

タイムテーブルはこちらから

作品概要

「壁新聞」用の無声フッテージ
これらのフッテージは、1968年5月の終わり、パリで撮影された。首都の壁を飾る、熟慮、抵抗、対立へと駆り立てる滑稽で攻撃的、あるいはさらに詩的でもあるデッサンとメッセージの目録である。この《壁新聞》は、明白で効果的であり、かつ集団的な、コミュニケーションの手段と、ある種の野蛮なコミュニケーションの広範な観点を作り上げている。当時、ジャン・ナルボニとベルナール・エイゼンシッツは作品のタイトル以外の案はなかった。彼らは、何らの編集、あるいは最終的な仕上げについての議論を一度も交わさなかったのだ。16ミリフィルムよりプリントしたこの未加工の素材はシネマテークフランセーズで保管され、2018年にイヴァンティのラボでデジタル化され、当時の記録としてそのままの状態で上映されることとなった。
<監督>ベルナール・エイゼンシッツ/ ジャン・ナルボニ
<作品情報>
制作年:1968年
上映時間:23分
制作国:フランス

ロディアセタ工場
コレット・マニーがロディア社のフラメンコを歌う。
<監督>ブザンソンのメドヴェトキン集団
<作品情報>
制作年:1969年
上映時間:4分
制作国:フランス

パリ、1968年5月
68年5月のマニフェストの際に撮られたアマチュアフィルムの抜粋と写真のテロップ台での編集。私たちは、まずレピュブリック広場での平和的なマニフェスト、ダニエル・コーン=ベンディットやキャロリーヌ・バンデルヌのような幾人かの先導者と強い影響力を持つ女性たちの姿を望見したあと、激しい暴力の加熱する現場に立ち会う。警察官による暴力と流血の逮捕の強烈な映像。この作品は、残忍な弾圧を告発し、だが、闘争の続行を厳命する。この作品は消失したとされていたが、監督の娘、ソニア・デュラン=カリファにより再発見された。2017年に、モノクロ35ミリのコピーから、イヴァンティのラボでシネマテークフランセーズによりデジタル化された。
<監督>シャルル・マトン / エディ・カリファト
<作品情報>
制作年:1968年
上映時間:8分
制作国:フランス

花と催涙弾
セーヌ川の河岸に静かに集まる、若いデモ参加者、学生、労働者、ボランティアで救援隊として担架で怪我人を運ぶ者が質問を受けている。彼ら自身が、犠牲者であり、証言者でもある、警察の暴力を語る。「花と催涙弾」は、度々言葉として表現されない5月の出来事の衝撃的な映像の補足として、聞き、見るべき、語りを巡る作品である。この作品はフランス国立映画映像センター(CNC)が保存していたISKRA社の16ミリフィルムの断片からデジタル化された。
<監督>不明
<作品情報>
制作年:1968年
上映時間:15分
制作国:フランス

68年6月11日、ソショー
1968年6月11日は、ソショーのプジョー工場のストライキの22日目だった。ストライキのピケを集めにきた労働者達は、警棒で殴られた彼らの同志を見つける。警察部隊は手段を選ばず、強行に労働者を追放すべきという命令のもと、早朝、工場に押しかけたのだ。この暴力の衝突による150人の負傷者と2人の死者、ピエール・ベイロとアンリ・ブランシェを追悼する。労働者たちはこの重要な出来事を立証する。この作品はISKA社によってデジタル化された。
<監督>ソショーのメドヴェドキン集団とブルーノ・ムエル
<作品情報>
制作年:1970年
上映時間:20分
制作国:フランス

ウォンデール工場の就業再開
1968年6月、グルネル地区の協定後、パリの北郊外サン=トゥアンのウォンデール社で就業が再開する。ほぼ男性主体のグループの中で、一人の若い女性が反抗し、就労再開を許可した評決の違法性を告発する。「いいえ、私は戻らないわ。私は、この工場に足を踏み入れない、最低よ!」カメラは、彼女の怒りであり、彼女が掻き立ててる反発を記録する。この作品はISKRA社によってデジタル化された。
<監督>ジャック・ビモン / ピエール・ボノー
<作品情報>
制作年:1968年
上映時間:10分
制作国:フランス