広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Cinémathèque française
シネマテーク・フランセーズ特集

階段の上へ

上映スケジュール
11月13日(日)10:30から 映像文化ライブラリー

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作品概要

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1963年、フランソワーズ・カナヴァッジアがかつて追放されたトゥーロンに帰ってくる。夫を対独協力者と密告した彼女の家族に復讐をするためである。フランソワーズは記憶に紛れた人間たちと再会する。警察署長になったレジスタンスのリーダー、弁護士になった代子、妹のシュザンヌ、そして母親の幻影…。

<キャスト>
ダニエル・ダリュー(フランソワーズ・カナヴァッジア)、エレーヌ・シュルジェール(シュザンヌ)、フランソワーズ・ルブラン(ミシェル)、ミシェリーヌ・プレール(マチルド)、ニコラ・シルベルグ(警察署長)、ソニア・サヴィアンジュ(カトリーヌ)、ドゥニーズ・ファルシー(アルティアニ夫人)、マックス・ナルディニ(シャルル)、ミシェル・ドラエ(ナントの人)、ジゼル・パスカル(ローズ)

<スタッフ>
脚本:ポール・ヴェッキアリ、美術:ベネディクト・ボーゲ、撮影:ジョルジュ・ストルヴェ、録音:ジャン=フランソワ・シュヴァリエ、音楽:ロラン・ヴァンサン、編集:ポール・ヴェッキアリ、製作:ディアゴナル ​

<作品情報>
制作年:1983
上映時間:1時間32分
制作国:フランス

<ポール・ヴェッキアリ インタヴュー>
「フランス国立映画センターの助成金のおかげで、5年近く温めていたこのシナリオにやっと取り掛かることができました。G.T.C.現像所の助力によって、必要資金をすべて調達し、ダニエル・ダリューと映画を撮るという、一本の映画以上の子どもの頃からの夢を実現できたのです。ドイツ占領期で私の母が体験したであろう気苦労に関する寓話的な映画、偉大なる大文字の歴史の内側にある個別的な歴史。この映画で私は集団的記憶と個人の記憶を対立させ、結果的にレジスタンスと対独協力の二者択一などというものは誤魔化しでしかなかったと言いたかったのです。これは私からの挑発でした。ダリューはこのことをよく理解してくれたので、演技を指導する必要はほとんどありませんでした。うれしいことに、ディアゴナルのメンバーたちが(別の仕事があったトレユーを例外として)全員、この映画の鍵となる展覧会の長回しのシーンに出演してくれました。ミシェリーヌ・プレールとジゼル・パスカルもこの企画に加わっています。この映画が私の最良のものでない(それを判断するのは私ではありませんが)としても、最も完成された一本であることは間違いありません…」

(あらすじ・インタヴュー翻訳:新田孝行・久保宏樹)

監督

ポール・ヴェッキアリ
1930年コルシカ島のアジャクシオ生まれ。幼少時を南仏トゥーロンで過ごす。エコール・ポリテクニック入学を機にパリに上京。1960年代初頭からインデペンデントな映画製作を試みる。『絞殺魔』(1970)の次作、パゾリーニによって称賛された『女たち、女たち』(1974)でフランスの最も知的な映画作家としての地位を確立した。『手を変えるな』(1975)は一般映画として初の成人指定を受けた。1976年に映画会社「ディアゴナル」を立ち上げ、第一作として死刑制度の問題を扱った『マシーン』(1977)を発表。その後、敬愛する監督グレミヨンに捧げられた『身体から心へ』(1978)、幼いころから憧れた大女優ダニエル・ダリューを主演に迎えた『階段の上へ』(1983)、エイズを初めて正面から映画で扱った『ワンス・モア』(1988)など話題作・問題作をディアゴナルから世に送り出す。1990年代に商業映画の第一線から後退するものの、2000年以降は南仏の自宅を舞台とした低予算映画を撮り続けている。ロカルノ映画祭に出品された『埠頭で明かした夜』(2014)はヴェテラン復活を印象づけた。最新作は『劣等生』(2016)。