アベル・ガンス
独学で哲学関係の書籍を耽読し、1908年から10年にかけて詩集や戯曲を発表する。同じ頃生活のため端役で舞台に立つようになり、やがて当時フランスで発明されたばかりの映画制作を始めたゴーモン社の為に脚本を書くようになった。最初は戦争のプロパガンダ映画を作っていたが、次第にアバンギャルド運動に傾倒した作品へと向かう。1922年に制作された代表作「鉄路の白薔薇」では光と影のリズム、急激なフラッシュ・バックなどを主としたリズミカルな映像効果を狙った野心的な試みを行い、世界のサイレント映画芸術史上に大きな影響を与えた。1927年の「ナポレオン」では、12時間を超える上映時間、フルオーケストラによる伴奏、三面スクリーンにマルチ・カメラで映写を行うという前代未聞の手法が話題になった。
Cinémathèque française
シネマテーク・フランセーズ特集
マジラマ/戦争と平和(三面ポリヴィジョン版)
- 上映スケジュール
- 11月24日(金)16:00から横川シネマにて
- 作品概要
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<ストーリー>
アベル・ガンスは3画面の投影装置を開発し、1927年の「ナポレオン」と1937年のジャクーズの映画の画像でその装置を試した。そして、第1次世界大戦の際に再びある程度傷を修復し一つのフォーマットに戻した。
このフィルムの修復が装置の中央画面になされた。これは、ネリー・カプラン所有の未完成のプリントと、ゴーモン・コレクションのダイプネガを基に用いた複雑な作業だった。<スタッフ>
監督:アベル・ガンス、ネリー・カプラン<作品情報>
制作年:1957年
上映時間:57分
制作国:フランス
« Magirama », d’Abel Gance et Nelly Kaplan (1956), version en polyvision de « J’accuse » (1938) - © Gaumont - une restauration du CNC avec la collaboration de Lobster Films. - 監督