ルネ・クレール
本名はRene Chomette。詩や戯曲を手掛けていたが、友人の誘いで映画に出演、演出に興味を抱くようになる。22年にブリュッセルで映画技法を学んだ後、23年に「眠るパリ」を発表して監督デビューした。30年にトーキー作品「巴里の屋根の下」では独創的な音の使用で話題となる。誌上と風刺に溢れる作品を撮り続け、35年にイギリスに渡り作品を2本発表、第二次世界大戦では戦火を避けてハリウッドへ渡る。渡米中に撮った「そして誰もいなくなった」は、クレール節は感じられないものの、アガサ・クリスティー映画化作品の最高傑作となった。
Cinémathèque française
シネマテーク・フランセーズ特集
イタリア麦の帽子
- 上映スケジュール
- 11月25日(土)10:00から横川シネマにて
- 作品概要
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<ストーリー>
結婚式のため馬車で式場に向かう青年。振り上げた鞭が木の枝に引っかかってモタモタしてるうちその辺の枝にかけてあった女物の麦わら帽子を馬がムシャムシャ食べてしまう。話はややこしくて、一瞬でもよそ見してると状況が解らなくなってしまうのでご注意! その帽子の持ち主である人妻は不倫相手の中尉と逢い引き中で、その帽子がないとマズくて家に帰れない。この辺り、ドタバタ喜劇でありながら描写の細かさに感心させられる。同じ帽子を探さないと不貞がばれてしまうので、中尉が青年の式場に脅迫文を送る。あわてて帽子屋にかけこむがすでに最後のひとつが売れたところ。なんとか手に入れようとその買い手を訪ねるとその人はなんと……。ドタバタは次々にエスカレートし、状況は複雑になっていくが、小道具としてうまく全体をつなげている”イタリア麦の帽子”の使い方はさすが。<スタッフ>
監督:ルネ・クレール
出演:アルベール・プレジャン、オルガ・チェホーワ、ポール・オリビエ<作品情報>
制作年:1927年
上映時間:115分
制作国:フランス - 監督