広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Cinémathèque française
シネマテーク・フランセーズ特集

愛の群島

上映スケジュール
11月12日(土)18:00から 映像文化ライブラリー

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作品概要

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<ストーリー>
愛の訪れと消失に直面した混乱という、同じ一つの主題をめぐる9本の短編。

<キャスト>
ジャン=クリストフ・ブヴェ、ジャン=ルイ・ロラン(『複数の男性単数』)。ヴェロニク・シルヴェール、クリスティアン・リスト、フランス・ルーセル(『行為的表出』)。ミリアム・メジエール、エヴァ・シモネ、フィリップ・ド・ポワ、ポーレット・ブベ、ジェルメーヌ・バスティド、ロジェール・ルフィアンジュ(『ジョゼットのおやつ』)。ミシェル・ドラエ、ウタ・テジェール、ディアーヌ・マイゼル、ルシアン・ピザネ(『サラ』)。フランソワーズ・ファビアン、エロワーズ・ミニョ(『訪れた女』)。ミシェリーヌ・プレール、ジェラール・ラルティゴ、トニー・マーシャル(『大騒ぎ』)。フランソワーズ・ルブラン、ピョートル・スタニスラス、モーリス・ロベール、ミシェル・サヴァン(『ポルノスコピー』)、クリスティーヌ・フェルサン、ジャン=クロード・ドゥルオ、デニズ・ジャンス、ドミニク・ジャイル(『謎』)。ドゥニーズ・ファルシー、エルヴェ・ファヴル(『ルルド、冬』)。 ​

<スタッフ>
監督&脚本:ジャン=クロード・ビエット『ポルノスコピー』、セシル・クレルヴァル『謎』、ジャック・ダヴィラ『大騒ぎ』、ミシェル・ドラエ『サラ』、ジャック・フレネ『行為的表出』、ジェラール・フロ=クターズ『ジョゼットのおやつ』、ジャン=クロード・ギゲ『訪れた女』、マリー=クロード・トレユー『ルルド、冬』。ポール・ヴェッキアリ『複数の男性単数』。撮影:ジョルジュ・ストルヴェ、ジャン=イヴ・エスコフィエ(『ルルド、冬』のみ)録音:ジャン=フランソワ・シュヴァリエ、ジャン=ポール・ミュゲル(『ルルド、冬』のみ)。音楽:エマニュエル・アズ『ジョゼットのおやつ』、ロラン・ヴァンサン『サラ』。編集:ポール・ヴェッキアリ。製作:ディアゴナル。 ​

<作品情報>
制作年:1982
上映時間:1時間39分
制作国:フランス

<ポール・ヴェッキアリ インタヴュー>
「70年代終わりに私は、「ディアゴアル(対角線)」と名づけた雑誌をつくりたいと思っていました。すべての「ディアゴナラー(ディアゴナルのメンバー)」はその編集者になっていたでしょう。ビエット、ギゲ、トレユー、フロ=クタズ、ドラエは批評家でしたし、ダヴィラにはその能力がありました。月刊誌として、かつての『カイエ・デュ・シネマ』が唱えていた「自分たちの好きな映画しか語らない」という方針を引き継ぐはずでした。しかし反対に、私たちがその仕事を好まない現代の映画監督を各号一人取り上げることが、自分には興味深く思えたのです。その監督を前にラウンド・テーブルを行う、監督が来なければ逃げやがったと。もちろん礼儀正しく、でも論証は鋭く。多くのメンバーはそれとは別の道を選びました。一種のマニフェストとして、オムニバス映画をつくることです。結果は私には残念なものに見えました。期待された約束は守られなかったのです。 」

(あらすじ・インタヴュー翻訳:新田孝行・久保宏樹)

監督

ポール・ヴェッキアリ
1930年コルシカ島のアジャクシオ生まれ。幼少時を南仏トゥーロンで過ごす。エコール・ポリテクニック入学を機にパリに上京。1960年代初頭からインデペンデントな映画製作を試みる。『絞殺魔』(1970)の次作、パゾリーニによって称賛された『女たち、女たち』(1974)でフランスの最も知的な映画作家としての地位を確立した。『手を変えるな』(1975)は一般映画として初の成人指定を受けた。1976年に映画会社「ディアゴナル」を立ち上げ、第一作として死刑制度の問題を扱った『マシーン』(1977)を発表。その後、敬愛する監督グレミヨンに捧げられた『身体から心へ』(1978)、幼いころから憧れた大女優ダニエル・ダリューを主演に迎えた『階段の上へ』(1983)、エイズを初めて正面から映画で扱った『ワンス・モア』(1988)など話題作・問題作をディアゴナルから世に送り出す。1990年代に商業映画の第一線から後退するものの、2000年以降は南仏の自宅を舞台とした低予算映画を撮り続けている。ロカルノ映画祭に出品された『埠頭で明かした夜』(2014)はヴェテラン復活を印象づけた。最新作は『劣等生』(2016)。