Cinémathèque française
シネマテーク・フランセーズ特集
物質の演劇/出発
- 上映スケジュール
- 11月13日(日)16:30から 横川シネマ
- 作品概要
【物質の演劇】
旅行代理店で働くドロテは別の世界を夢見ていた。演劇である。不意に気を失った彼女は、劇団「物質の演劇」の主催者ヘルマンに発見される。ヘルマンはドロテに、フリードリヒ・フォン・シラーの戯曲『メアリー・スチュアート』に登場人物としてカトリーヌ・ド・メディシスを付け加え、その役をドロテに演じてもらうプランをちらつかせる…
<キャスト>
ソニア・サヴィアンジュ(ドロテ)、ハワード・ヴェルノン(ヘルマン)、フィリップ・シュマン(フィリップ)、マルティーヌ・シモネ(マルティーヌ)、ブリジット・ジャック(ブリジット)、コスタ・コマン(レペト)、ジャン=クリストフ・ブヴェ(クリストフ)<スタッフ>
脚本:ジャン=クロード・ビエット、美術:ジャン=クロード・ギゲ、撮影:ジョージ・ストルヴェ、録音:ジャン=フランソワ・シュヴァリエ、アントワーヌ・ボンファンティ、音楽:ベートーヴェン、ビゼー、ドリーブ、編集:フランソワ・メルヴィル、製作:ディアゴナル、ステファン・フィルム <作品情報>
制作年:1977
上映時間:1時間21分
制作国:フランス
<ポール・ヴェッキアリ インタヴュー>
「ジャン=クロード・ビエットはギゲ同様、ステュディオ・パルナッス(私にとっても二人にとっても決定的だった魔法の場所)で出会いました。彼がイタリアで撮った短編のフランスへの逆輸入に私が尽力したこともあってすぐ友人になりました。ヴェネチア映画祭に『女たち、女たち』が選出されたのも、加えて私の最初の回顧上映が行われたのも、ビエットのおかげです。『物質の演劇』の脚本は私を魅了したのでした。演劇に関して起こる諸々の危険を、これほどドラマの手段を節約しながら、これほど冷酷な精確さで再現することに、どうやって彼は成功したのでしょうか?私はこの作品を『マシーン』と同時に製作したのですが、それは双子の映画という、やがてディアゴナルの慣習となるものの始まりでした。ジャン=クロード・ビエットとはシネフィルどうしのやり取りをいつまでも続けたのですが、彼は「無気力な」映画作家でした。確かに彼は嘲笑の鋭いセンスをもっており、それは巫山戯た言葉遊びに表れてました。しかしこの「無気力さ」にこそ、繊細で思慮深い、感情への独特のアプローチがあったのです。批評家たちが沈黙したのは印象的でした…」(あらすじ・インタヴュー翻訳:新田孝行・久保宏樹)
- 監督
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ジャン=クロード・ビエット