広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Cinémathèque française
シネマテーク・フランセーズ特集

女たち、女たち

上映スケジュール
11月11日(金)14:00から 映像文化ライブラリー

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作品概要

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<ストーリー>
女優にとって必要なのは、ただ演じることである。たとえ、栄光が訪れることはもうないとはっきりわかっていはいても。エレーヌとソニアは同じアパルトマンを、同じ夢を共有している。しかしながら、エレーヌは女優業をあきらめる。ソニアはあちこちで役者を続けているが、シャンパンのボトルを抱きながら有名スターの写真で飾られた部屋に閉じこもっている…

<キャスト>
エレーヌ・シュルジェール(エレーヌ)、ソニア・サヴィアンジュ(ソニア)、ミシェル・ドゥショソワ(リュシアン)、ミシェル・ドラエ(医者)、ユゲット・フォルジュ(患者)、ノエル・シムソロ(フェルディナンド)、ジャン=クロード・ギゲ(仲介人) ​

<スタッフ>
脚本 :  ポール・ヴェッキアリ、撮影:ジョルジュ・ストルヴェ、録音:アントワーヌ・ボンファンティ、音楽:ロラン・ヴァンサン、ポール・ヴェッキアリ、編集:ポール・ヴェッキアリ、製作:ユニテ・トワ ​

<作品情報>
制作年:1974
上映時間:2時間2分
制作国:フランス

<ポール・ヴェッキアリ インタヴュー>
「私がノエル・シムソロと知り合ったのは、リール映画祭での『悪魔の策略』の上映後でした。しばらくして、ユニテ・トワで私たちは彼の短編を何本か「製作」しました。また、ある薬品の映画を依頼された時、彼に共同脚本を頼みました。それが1972年の『黄水仙』です。翌年、ダニエル・ダリューとシモーヌ・シニョレのために私が温めていたアイディアに基づき、一緒に長編映画をやろうと決めました。『絞殺魔』は確かに私の未来の映画すべての母体だったのですが、『女たち、女たち』は私の探求が実を結んだ作品でした。厳格さを口実に想像力を押さえつけないこと――シムソロは私にその重要な機会を与えてくれました。 」

(あらすじ・インタヴュー翻訳:新田孝行・久保宏樹)

監督

ポール・ヴェッキアリ
1930年コルシカ島のアジャクシオ生まれ。幼少時を南仏トゥーロンで過ごす。エコール・ポリテクニック入学を機にパリに上京。1960年代初頭からインデペンデントな映画製作を試みる。『絞殺魔』(1970)の次作、パゾリーニによって称賛された『女たち、女たち』(1974)でフランスの最も知的な映画作家としての地位を確立した。『手を変えるな』(1975)は一般映画として初の成人指定を受けた。1976年に映画会社「ディアゴナル」を立ち上げ、第一作として死刑制度の問題を扱った『マシーン』(1977)を発表。その後、敬愛する監督グレミヨンに捧げられた『身体から心へ』(1978)、幼いころから憧れた大女優ダニエル・ダリューを主演に迎えた『階段の上へ』(1983)、エイズを初めて正面から映画で扱った『ワンス・モア』(1988)など話題作・問題作をディアゴナルから世に送り出す。1990年代に商業映画の第一線から後退するものの、2000年以降は南仏の自宅を舞台とした低予算映画を撮り続けている。ロカルノ映画祭に出品された『埠頭で明かした夜』(2014)はヴェテラン復活を印象づけた。最新作は『劣等生』(2016)。