広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Special Screenings
特別招待作品

ソローキンの見た桜

上映スケジュール
11月23日(土)10:00から横川シネマにて

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作品概要

©2019「ソローキンの見た桜」製作委員会

<ストーリー>
2018年、駆け出しのTVディレクター桜子(阿部純子)は、先輩の倉田(斎藤工)の指示でロシア人墓地の取材を皮切りにロシアに行くことが決定していたが興味を持てずにいた。しかし祖母(山本陽子)から自身のルーツがロシアにあることを知り、さらにロシア兵と日本人看護師、二人の日記を紐解いていくうちに衝撃の事実を知ることに。日露戦争時代、傷ついたロシア兵将校ソローキン(ロデオン・ガリュチェンコ) の手当てをすることになったゆい(阿部純子、二役)。日本は世界から一流国として認められるためにハーグ条約の遵守を意識し、日本に連れてきたロシア兵に捕虜でありながら、外出自由やアルコールの購入を許すなど、様々な便宜をかけた。この特殊な状況の中で、兄弟を戦争でなくしていたゆいはソローキンを憎みながらも魅かれ愛し合う。だがソローキンが捕虜になったのはある密命のためだった。ロシア革命に参加するために収容所を脱走し母国ロシアへ帰ることになったソローキンは、ゆいも一緒に連れて帰ろうとするが・・・

<スタッフ>
キャスト:阿部純子、ロデオン・ガリュチェンコ、斎藤工、イッセー尾形
監督・脚本:井上雅貴
プロデューサー:益田祐美子

<作品情報>
制作年:2019年
上映時間:111分
制作国:日本・ロシア

<ゲスト>
益田 祐美子
1961年生まれ、岐阜県出身。金城学院大学卒業。雑誌記者を経て、2003年にイランとの合作映画『風の絨毯』(カマル・タブリーズィー監督)を製作したことを機に映画プロデューサーになる。他の製作作品に映画『平成職人の挑戦』(05)『蘇る玉虫厨子』(08)『海峡をつなぐ光』(11)『李藝-最初の朝鮮通信使』(13)『サンマとカタール-女川つながる人々』(16/以上、乾弘明)、『築城せよ!』(09)『ハイヒール革命!』(16/以上、古波津陽)、『瀬戸内海賊物語』(14/大森研一)、『シネマの天使』(15/時川英之)、『こいのわ 婚活クルージング』(17/金子修介)、『一陽来復 Life Goes On』(18/尹美亜)など。最新作は『ソローキンの見た桜』(19/井上雅貴)。株式会社平成プロジェク代表。

田中 和彦
1954年生まれ、愛媛県出身。1977年に早稲田大学政治経済学部を卒業。同年4月に南海放送株式会社にアナウンサーとして入社。ニュースやキャスターや野球・サッカーなどスポーツ中継、「POPSヒコヒコタイム」などの人気ラジオ番組を担当。ライフワークとしてふるさとの歴史再発掘をテーマにしたオリジナルのラジオドラマの制作を続け、現在までで30作を超える。1985年「赤シャツの逆襲」で文化庁芸術祭賞、2005年には「ソローキンの見た桜」で第1回日本放送文化大賞ラジオ・グランプリを受賞。
編成局長、ラジオ局長、社長室長などを経て、2014年6月に南海放送株式会社 代表取締役社長に就任。

監督

井上雅貴
1977年、兵庫県生まれ。日本工学院専門学校映画科にて16mmの短編映画を製作し始める。卒業後、ミュージックビデオ・CM・TV番組などのディレクターをつとめ、2005年に有限会社INOUE VISUAL DESIGNを設立。映画編集として石井岳龍監督の『DEAD END RUN』『鏡心』に参加。メイキング監督として数々の映画作品に参加し、映画制作のノウハウを多方面から学ぶ。アレクサンドル・ソクーロフ監督のロシア映画『太陽』(05)にメイキング監督として参加。3ヶ月ロシアに滞在し、ロシアの映画製作を学ぶ。ロシアでの撮影を決意し映画企画を進める中、内容・撮影ともに商業映画の企画として難しいため自主制作を決意。今までに参加した映画の知識をすべて使い完全自主制作体制でロシア人俳優を起用した初の長編『レミニセンティア』を完成。日本人監督によるロシアSF映画として国内外で高い評価を受ける。