広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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HIROSHIMA EYE
ヒロシマEYE

ミリキタニの猫《特別篇》

上映スケジュール
11月26日(日)13:00から横川シネマにて

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作品概要

<ストーリー>
(1)ミリキタニの猫
80歳の日系アメリカ人画家は、頑固でワイルドだけど、実はおちゃめな面もあるおじいさん。サクラメントに生まれて広島で育ち、2001年には世界貿易センターが間近に見えるニューヨークの路上で、連日絵を一日中描いて暮らしていた。
ミリキタニが描くのは猫!なぜ猫なのか。彼はなぜ路上で暮らすのか。その答えを解く鍵は彼の描く絵にあった。ミリキタニは巨匠アーティストなのだろうか?それとも空手チャンピオン?あるいはサムライ?
過去が徐々に明らかになるにつれ、彼は絵を通して激動の生涯を表現していることが分かってくる。9月11日、世界貿易センターテロ事件が起こり、すぐ近くにの路上にいた彼の人生は大きな、そして意外な展開をみせることになる。
美しさとユーモアが悲しみや喪失感と混じり合い、長年の深い心の傷がやさしさとアートによって癒されていく。小さな奇跡が次々と起こり、見る人に希望と強く生きる力を与えてくれるドキュメンタリーは、猫、アート、平和を愛する人にはこたえられない作品。

<スタッフ>
監督:リンダ・ハッテンドーフ
製作・撮影:リンダ・ハッテンドーフ、マサ・ヨシカワ
編集:出口景子、リンダ・ハッテンドーフ

<作品情報>
制作年:2006年
上映時間:74分
制作国:アメリカ

 

(2)ミリキタニの記憶
「ミリキタニの猫」公開後に分かった驚くべき事実と出会いの数々。「ミリキタニの猫」の撮影が始まった2001年以前のジミーを知る人々の証言と、当時のジミーの写真そして新しく発見されたミリキタニの描いた絵などでつづられる、東京、広島、そしてニューヨークと、ジミーの知られざる過去をめぐる旅。2012年にニューヨークで波乱に満ちた92年の生涯を終えた、ジミー・ツトム・ミリキタニの追悼篇。

 <スタッフ>
監督:マサ・ヨシカワ
製作:マサ・ヨシカワ
編集:出口景子、石田優子、杉田協士

 <作品情報>
制作年:2016年
上映時間:21分
制作国:日本

監督

「ミリキタニの猫」
リンダ・ハッテンドーフ Linda Hattendorf
ニューヨークのドキュメンタリー映画界で20年以上活躍しているハッテンドーフが編集を担当した作品は、PBS(全米公ゲル、リゼット=マリー・フラナリー、バーバラ・コップル、ウィリアム・グリーブスなどの、著名なドキュメンタリー作家とこれまでに仕事をしている。
「ミリキタニの猫」は監督デビュー作品であり、PBSの番組「インディペンデント・レンズ」において全米放映されたほか、アメリカ国内のほか数カ国で劇場公開され、世界中の映画祭で30以上の賞を受賞した。

「ミリキタニの記憶」
マサ・ヨシカワ Masa Yoshikawa
日本とアメリカで、プロデューサー、ライター、コーディネーター、ジャーナリストなど、映画、テレビ、ミュージックビデオなど映像の仕事にさまざまな立場で幅広く携わる。「ロスト・イン・トランスレーション」(2003/ソフィア・コッポラ監督)、「アートフル・ドヂャース」(1998/保田卓夫監督)などの映画でも製作スタッフを務めた。「ミリキタニの猫」(2006/リンダ・ハッテンドーフ監督)では共同制作・撮影を勤める。2016年に『ミリキタニの猫』の追悼編とも言うべき短編『ミリキタニの記憶』を製作・監督。