広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Special Screenings特別招待作品

アラビアン・ナイト 第3部 魅了された人々

上映スケジュール
11月23日(月) 16:30から第1会場にて

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アラビアン・ナイト 第3部 魅了された人々

作品概要

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『千一夜物語』の語り手シェヘラザードは、生き延びるために、毎夜新しい物語をかたっ­た。現代ポルトガルの監督ミゲル・ゴメスは、生き延びるために、ポルトガルの「現在」­史を語る。連続する目くるめくイメージの混沌に、どんな意図がこめられているのか。ヨ­ーロッパの西の果て、海と荒野の人々の心の、何をここに見出すことができるのか。大西­洋の広大さを反映させたような、6時間21分の大作。

ストーリー
第3部 魅了された人々
「バグダッドの島々」「千夜一夜物語」に語り手として登場する娘シェヘラザードが、王に語る物語に苦労していると父である大臣に告白し、暫しの猶予のあいだに放蕩者の美男や、泥棒でもダンサーでもあるエルビスに出会う。ノーヴォス・バイアノスの Samba da Minha Terraがフィーチャーされる、ミュージカルやブラジリアン・ポップスへのオマージュでもあるエピソード。「小鳥の歌声コンペ」この映画で最も長いパートで、野鳥を捕獲して飼育し、歌声を競うコンテストでの優勝を目指す風変わりな男たちのドキュメンタリー。
以前のエピソードでも俳優として登場していた人々も登場し、小鳥の声に取り憑かれた男たちの生活ぶりや、その歴史や、コミュニティーなどが克明に描かれていく。さらにこのエピソードの途中に現実に起こった労働者たちのデモと警官隊が衝突するドキュメンタリー画面に、画面外では中国からの移民女性の悲劇を語る「暑い森」を挟み、映画は揺れ動くポルトガルのあらゆる現実をとらえながら進行していく。

<キャスト>
クリスタ・アルファイアチ
アドリアーヌ・ルース
アメリコ・シルバ
カルロト・コッタ

<スタッフ>
監督: ミゲル・ゴメス
脚本:ミゲル・ゴメス、マリアナ・リカルド 、テルモ・シューロ
撮影:サヨムプー・ムックディープロム、マリオ・カスタンヘイラ
編集:テルモ・シューロ、ペドロ・フェリペ・マルケス、ミゲル・ゴメス 
録音:バスコ・ピメンテ
美術:ブルーノ・デュアルテ、アーサー・ピンヘイロ
プロデューサー:サンドロ・アギラール、ルイス・ウルバノ、トマ・オルドノー、ヨナス・ドーンバック、ヤニン・ヤコウスキ、マレン・アデ、エレナ・タチ、ティアリー・スパイカー、エロディ・ブルナー
制作:O SOM E A FÚRIA, SHELLAC Shellac SUD, KOMPLIZEN FILM, BOX PRODUCTIONS, AGAT FILMS, ARTE France Cinéma, ZDF / ARTE

<作品情報>
製作年:2015年
上映時間:125分
国籍:ポルトガル=フランス=ドイツ=スイス合作
言語:ポルトガル語

監督

ミゲル・ゴメス
1972年、リスボン生まれ。映画について学んだ後、2000年までポルトガルのメディアで映画評論を執筆。いくつかの短編映画の監督を務め、初の長編作品『自分に見合った顔』(原題:A Cara que Mereces)を2004年に制作。『私たちの好きな八月(原題:Aquele Querido Mês de Agosto)(2008)、そして『熱波 ( 原題:TABU)』(2012) が、彼の成功と国際的な評価を確立するものとなった。『熱波』は、ベルリン国際映画祭で上映され、アルフ レッド・バウアー賞、および国際批評家連盟賞を受賞した。この映画は50カ国以上で公開され、多くの賞を受賞した。ミゲル氏の作品の特集は、ウィーン国際映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデントアニメ映画祭、トリノ国際映画祭、ドイツ、そしてアメリカで上映されており、最新短編作品である『Redemption』は、2013 年ヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された。また、長編三部作の『アラビアン・ナイト( 原題:As Mil e Uma Noites)』が、今年度のカンヌ国際映画祭の監督週間 (The Directors’Fortnight) でプレミア上映された。