11月28日13:30からNTTクレドホール第1会場で『6人ぼっち』の上映後、ともに広島出身という宗綱弟監督とキャストの松尾潤さんによるトークショーが行われました。聞き手はフリーパーソナリティのキムラミチタさんです。

今作が初の長編映画監督作品という宗綱監督は、デビュー作は広島で撮りたかったとのこと。上京して広島から離れたからこその視点でロケ地を選ぶことができたといいます。“陰キャ”“空気読めない”“自己中”“ガリ勉”“引きこもり”“ネガティブ”6人の高校生の物語で、役柄上キャストたちはあまりしゃべらないので、“空気読めない”五十嵐大輔役を演じた松尾潤さんは、“自己中”な馬場すみれ役の三原羽衣さんとともにストーリーを動かす役回りも担っており、クランクイン前から監督と多く話し合って作品を完成させたといいます。実際の6人は撮影を通じて仲が良くなり、特にそれぞれの心情を吐露するシーンの撮影後はより結束が強くなったようで、逆に監督自身が“一人ぼっち”と感じて寂しくなるほどだったそうです。

作品は現在配信で観ることができるので、今の若者たちに是非観てほしいとのことです。
次回作について監督は、今度は青春映画ではなく大人の映画を撮りたい、そしてまた広島国際映画祭に戻ってきたいと力強く語り、会場の温かい拍手とともにトークショーが終わりました。
