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11月22日(金)11時30分から、NTTクレドホール第1会場で『青春18×2 君へと続く道』の上映が行われました。
本作の舞台は日本と台湾。18年前に台湾のカラオケ店で出会った、ジミー(シュー・グァンハン)と日本から来たバックパッカーのアミ(清原果耶)を主役にしたラブストーリーです。徐々に芽生えていく恋心や二人が交わした約束、その背景に隠された思いが、日本と台湾、過去と現在を行き来しながら切なくもみずみずしく描かれています。
上映後には藤井道人監督を迎え、トークショーを開催。本作は「台湾のアカデミー賞」ともいわれる「金馬奨」の4部門にノミネートされており、藤井監督は授賞式に出席するため翌日から台湾に向かうというスケジュールの中、会場にかけつけました。聞き手を務めたのは、フリーパーソナリティーのキムラミチタさんです。
台湾との共同プロジェクトであった本作の撮影を振り返り、「台湾は祖父が生まれた場所であり、20代の頃の留学先でもあります。台湾との縁がこうして一本の映画に結実したことをうれしく思います」と藤井監督。キムラさんが台湾での撮影の難しさについて尋ねると「映画を作っていると地域や環境、人の違いを感じることはあまりない。今回は20代、30代のスタッフを集めてもらったのですが、みんな映画が好きで集まっていて、和気あいあいと制作しました」と生き生きとした制作の裏側が披露されました。
会場からの質疑応答では、「作中でのジミーの顔の向きが彼の気持ちを表現しているのではないか」という質問に藤井監督が「気づいていただけてうれしいです」とよろこびを表したり、台南市からの参加者が「地元が映っていて、その都度懐かしくて涙が出そうでした」という感想を共有したりするシーンも。すみずみまで丁寧に映画を鑑賞した参加者の質問や意見によって、さらに深い目線で作品の魅力を感じる時間になりました。
トークショーの終盤には11月29日から公開される藤井監督の次回作『正体』の紹介も。「1分たりとも目を離せないエンターテイメント。楽しんでほしいという気持ちが、今までで一番詰まった作品なので、ぜひ期待して観ていただきたいです」と話した藤井監督に会場からは大きな拍手が贈られました。