広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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Special Screenings
特別招待作品

マイマイ新子と千年の魔法

作品概要


マイマイ新子と千年の魔法
© 2009 高樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会

あらすじ・解説


想像の翼をぐんぐん広げ、千年前の町の姿やそこに生きる幼い姫まで思い描く。
そんな少女・新子が、転校生・貴伊子や仲間とともに過ごす、楽しくも切ない季節。
ゆったりとした自然に囲まれた山口県防府市・国衙。
平安の昔、この地は「周防の国」と呼ばれ、国衙遺跡や当時の地名をいまもとどめている。
この物語の主人公は、この町の旧家に住み、毎日を明るく楽しく過ごす小学3年生の少女・新子だ。
おでこにマイマイ(つむじ)を持つ彼女は、おじいちゃんから聞かされた千年前のこの町の姿や、そこに生きた人々の様子に、いつも想いを馳せている。
彼女は“想う力(ちから)”を存分に羽ばたかせ、さまざまな空想に胸をふくらます女の子であり、
だからこそ平安時代の小さなお姫様のやんちゃな生活までも、まるで目の前の光景のようにいきいきと思い起こすことができるのだ。

そんなある日、東京から転校生・貴伊子がやってきた。
都会とは大きく異なる田舎の生活になかなかなじめない貴伊子だが、好奇心旺盛な新子は興味を抱き、
お互いの家を行き来するうち、いつしかふたりは仲良くなっていく。
一緒に遊ぶようになった新子と貴伊子は同級生のシゲルや、タツヨシたちとともに、夢中になってダム池を作る。
そして、そこにやってきた赤い金魚に、大好きな先生と同じ「ひづる」と名前をつけ、大切に可愛がるようになる。
やがて新子たちは、学校が終わるとこのダム池に集まって過ごすようになっていた。
しかし、ふとしたことから「ひづる」が死んでしまい、それを機に仲間たちとの絆も揺らぎ始めていく。
そんななか、新子は「ひづる」そっくりの金魚を川で見かけたという話を聞き、貴伊子や仲間たちと金魚探しを始めるのだった。

そして、みんなの心が再びひとつになりかけたその時……。

キャスト


青木新子役:福田麻由子(ふくだ まゆこ)
島津貴伊子役:水沢奈子(みずさわ なこ)
諾子(なぎこ)役:森迫永依(もりさこ えい)
青木長子(新子の母)役:本上まなみ

スタッフ


監督・脚本:片渕須直(かたぶち・すなお)
制作:スタジオ:マッドハウス
音楽:村井秀清(むらい・しゅうせい) Minako "mooki" Obata(みなこ・むーきー・おばた)
主題歌:「こどものせかい」コトリンゴ

作品情報


制作年:2009年
上映時間:93分
制作国:日本
音声言語:日本語


公式サイト


監督

片渕須直
1960年生まれ。日本大学芸術学部特任教授・上席研究員。大学在学中に『名探偵ホームズ』の脚本を手がけてから、今年で43年目。監督作はTVシリーズ『名犬ラッシー』(96)、『BLACK LAGOON』(06)、長編『アリーテ姫』(01)、『マイマイ新子と千年の魔法』(09)、『この世界の片隅に』(16)、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(19)など多数。疫病の中に生きる千年前の人々を描く映画『つるばみ色のなぎ子たち」を現在制作中。
©クロブルエ