広島国際映画祭 | HIFF http://hiff.jp Thu, 26 May 2016 12:44:59 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=3.9.13 ヒロシマEYEでご紹介した上綱麻子さんがサンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞されました http://hiff.jp/archives/2170/ http://hiff.jp/archives/2170/#comments Sun, 31 Jan 2016 15:08:07 +0000 http://hiff.jp/?p=2170 kamitsuna_photo

広島国際映画祭2015「ヒロシマEYE」で紹介させていただいた広島出身/脚本・監督・編集でロザンゼルスを拠点にご活躍の上綱麻子さんが、サンダンス映画祭で『We Are X』の編集者としてワールドシネマドキュメンタリー部門の最優秀編集賞を受賞されました。
ご本人は主席できなかったため、スティーブン・キジャック監督が代理で賞を受け取ったようです。
世界配給が決定しているそうですが、日本での公開が楽しみです。
上綱さん、受賞おめでとうございます!

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年頭のご挨拶 http://hiff.jp/archives/2158/ http://hiff.jp/archives/2158/#comments Fri, 01 Jan 2016 00:57:54 +0000 http://hiff.jp/?p=2158 謹賀新年

旧年中は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。 おかげさまで広島国際映画祭は創設以来2回目の新年を迎えました。

旧ダマー映画祭inヒロシマを引き継ぎ、2014年度より広島国際映画祭として一新した国際映画交流事業、2015年はいろいろ新しい動きが生まれました。去る五月には当映画祭代表・部谷京子が仏カンヌ映画祭に初参加、世界各国の映画制作および映画祭関係者との交流を通して広島国際映画祭の認知促進を行いました。

国際作品招聘に関し、在日フランス大使館、在日ポルトガル大使館、スペイン国営セルバンテス文化センターをはじめとする数多くの駐日機関の支援を受け、また国内の映画事業に携わる多くの個人および機関よりご指導およびご助言を頂きました。

2015年11月20日には、湯崎英彦広島県知事、松井一實広島市長出席の下、「第二回広島国際映画祭開幕式および開幕シネ・コンサート」が盛大に開催され、広島県および近隣地域の産官学の関係者をはじめとする多くの方々にお越し頂きました。

東京芸術大学、同志社大学、京都造形芸術大学をはじめとする教育機関との共催事業を展開し、東京国際映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア、映画祭TAMA CINEMA FORUMをはじめとする国内他映画祭との協力体制を築きました。

また、2015年より5年間にわたって仏シネマテーク・フランセーズとの協働プログラム事業を行うことを締結し、広島市映像文化ライブラリーを拠点に国内外の映画および文化機関との協力関係を拡充していきます。

多くの方々の映画愛に支えられ、広島愛に包まれ、日本各地の映画を愛する方々にいつも温かいお言葉をかけていただきました。

これもひとえに、皆様のご支援とご指導の賜物と、深く感謝しております。 これを機にさらなる努力を重ねてまいる所存です。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。 皆様にとりまして幸多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

広島国際映画祭実行委員会

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『シミラー バット ディファレント』の上映後、染谷将太監督やプロデューサーによるトークショーが行われました http://hiff.jp/archives/2302/ http://hiff.jp/archives/2302/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:13:21 +0000 http://hiff.jp/?p=2302 『シミラー バット ディファレント』の上映後、染谷将太監督、菊池健雄監督、金林剛プロデューサー、岡本英之プロデューサーのトークショーが行われました。聞き手はフリーパーソナリティーの木村ミチタさんです。

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木村さんから3人との関係をたずねられた染谷監督は、子役のころからの付き合いで今では飲み仲間。自分たちで何かやりたいと自主制作映画に挑戦し、高3の時から撮り始め、スピンオフ映画を作ったのが撮り始めたきっかけと紹介しました。
「どんな作品でしたか」という木村さんに、染谷監督は「人と人、人と物、時間の中で歯車が狂ったり、かみ合ったり、二つが同居しなくても動いていく物を男性と女性で表現したかった」と作品への思いを語りました。
「(染谷さんは)監督としてはどうですか」という木村さんの問いに、岡本プロデューサーは「演出について色々言うんですが、その後忘れてくれと言うから、むかつきますよね」と回答。それを受けた染谷監督は「自分が演じる時、本番前にゼロになるのが好きで、準備していた物も全部忘れてしまうくらいのほうがちょうど良いと思っているんです。ただ、他人に指導する時どうしたら良いか試してみたかったんです」という本音も飛び出しました。
金林プロデューサーからは「(染谷監督は)欲望に対してストレート。準備する時間もないのに、この撮影にはトラックが必要だからやりたいと言うんですよ。新人らしからぬ発言が多いですね」と染谷監督の映画製作へのこだわりを紹介。
菊池監督からは「染谷監督は役者がリラックスして演技できる雰囲気を作るのがうまく、自分では出来ないので教えてもらいたいな」と、本音を語っていました。
染谷監督は「役者として本読みは苦手だが、監督としてやってみたかった。その場で全体の温度感や音を確認し監督としての準備をしたい。監督の立場になって、本読みは監督の為にあると思った」などと、監督経験を通しての発見を熱く語っていました。
客席から劇中に使われたスローモーションの意図に質問が寄せられると、染谷監督は「この映画は時間の構成に矛盾が出ており、その矛盾を成立させる為にスローモーションを使いました。ただ16ミリ撮影しているので、スローモーションにすると4倍のコストがかかる。カメラの佐々木さんにもすすめられましたが、映画はやっぱりフィルムだと思うんですよね」と、映画への熱いこだわりに観客からは大きな拍手が起こりました。
途中飛び入りした広島国際映画祭の部谷代表から、超多忙な染谷さんにハードなスケジュールの中を映画祭に参加してもらったことへの感謝と、新作での参加をお願いするというラブコールに、会場からはより一層の拍手が起こりました。
最後に「自主映画を撮り始めたときは、表現の仕方はわがままで観客の事を考えていませんでした。こうして自分の作品をたくさんの人に観ていただく事が、自分にとっての励みにもなりますし自分を豊かにしてくれます。また頑張っていくのでよろしくお願いします」という染谷監督からの挨拶でトークショーは締めくくられました。

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日本プレミア『アラビアンナイト第三部』の上映後、ミゲル・ゴメス監督によるトークショーがありました。 http://hiff.jp/archives/2299/ http://hiff.jp/archives/2299/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:12:07 +0000 http://hiff.jp/?p=2299 日本プレミア『アラビアン・ナイト 第三部』上映後、ミゲル・ゴメス監督と映画批評家 赤坂太輔さんのトークショーがありました。

1123_10_AN_03大作の最終章となる第三部が上映され、赤坂さんからの「個人的には第三部が好きです」という感想からトークショーは始まりました。「ミュージカル的で明るいようですが、大人たちのドキュメンタリーへの転調が鮮やかです。ドキュメンタリーの時間が長いと思いますがどうでしょうか」という質問に、「とても良い見方をしていますね」と監督。「私も第三部が好きです。確かにドキュメンタリーに長い時間を使っています。ミュージカルのパートは数日で撮影しましたが、鳥のコンテストの部分は数ヶ月撮影したので膨大なデータがあり、自由に編集することができました。三つのパート分けることで、大変面白い感じに仕上がりフィクションに対する欲望を描くのに効果的でした」と解説。
キャスティングを担当されたモーリンさんは、「私がキャスティングをしたのは第三部の1話目です。2014年の夏に監督から連絡をもらい、ロケーションハンティングも兼ねて100人のオーディションを行いました。シナリオがなかったので、この物語をどのように撮るのか、監督にオーディションした様々な女性を見てもらいました」とエピソードを披露されました。
監督は「モーリンは第三部にでてくる鳥を捕まえる人と同じ存在です。彼は様々な鳥を捕まえコレクションし、鳥の奇麗な歌声を聴かせてくれます。モーリンも同じようにいろいろな人物をコレクションし、私に見せてくれます。そうすることで様々なアイデアがでてきました。モーリンがいたからこそ、この作品はできました」と功績をたたえられました。

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劇中に流れる音楽が変わっていく事については、「様々な異なるリズムを取り込むことで、アラビアンナイトの伝説的な物語を日常に近づけたかった。普段忘れられているが、地上の人物が伝説を作ることができることを見せたかった」と演出のこだわりについて、監督は熱く語られました。
映画の見方のアドバイスについて聞かれると、「映画が誕生して100年になるが、映画が見せるすべては信じて欲しくない。映像と音声が合わないことで観客に対し困惑が起こる事が短所だとすると、この作品の長所は観客が自由に考える事が出来る事です。固定観念にとらわれずに見て欲しい」とアドバイス。
あっという間に時間は過ぎ、監督からは「映画祭に携わった人たち、自分をサポートしてくれた人たち、通訳した人に感謝します」という心のこもった挨拶がされ、会場に詰めかけたファンも満足げな様子でした。

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濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』のジャパンプレミア上映とトークショーが行われました http://hiff.jp/archives/2287/ http://hiff.jp/archives/2287/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:10:25 +0000 http://hiff.jp/?p=2287 2015年11月23日(月)。広島市内の横川シネマで、濱口竜介監督作品『ハッピーアワー』のジャパンプレミア上映、そして監督とキャスト、プロデューサーによるトークショーが行われました。

国内外で注目を浴びている濱口竜介監督が制作した今回の長編映画は、「市民参加による即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生した、5時間17分にも及ぶ大作です。主人公を演じているのは、なんと演技経験のない4人の一般女性。彼女たちは、日本人として初めてロカルノ国際映画祭最優秀女優賞を受賞し話題となりました。

上映後、観客からの大きな拍手に迎えられ、監督が登場。続いて純役の川村りらさん、風間役の坂庄基さん、田辺泰信さん、プロデューサーの高田将さん、岡本英之さん、野原位さん、そして「映画を観ていたら、おしりに根っこが生えちゃって…ステージになかなか出てこられませんでした」と、観客の笑いを誘って登場したのは、あかり役の田中幸恵さん。ゲストからは、観客へメッセージがおくられました。豪華なメンバーが壇上に揃い、会場の空気も一段と熱くなったところで、トークショーがスタート。

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質疑応答は、この映画の脚本をてがけた「はたのこうぼう」の脚本づくりや、映画が5時間という長さになった理由など、映画をより深く知ることができる話題で盛り上がりました。
疑問を残したまま映画が終わることについての質問に対し「主人公たちの問題を映画の中で解決してはいけないと考えました。これを観た人たちが、続きが気になると感じることが大切です」と答えた濱口監督からは、作品づくりへのこだわりが感じられました。
また、主人公を演じた川村さんは、神戸で行われた監督による演技ワークショップについて「演技をしていく中でその影響力を感じました。現場では濱口監督を信じてやっていました」と話し、製作者の間に強い信頼関係が築かれていたことがうかがえました。

最後に濱口監督は「この作品は皆さんに見ていただいて完成となります。今後全国で順次公開となるので気に入っていただけたら、また見に来ていただきたい、周りの方にもおすすめいただきたいです。」と述べ、盛大な拍手に包まれトークショーは終了となりました。

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『あん バリアフリー版』上映後、主演の永瀬正敏さんによるトークショーが行われました http://hiff.jp/archives/2267/ http://hiff.jp/archives/2267/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:06:18 +0000 http://hiff.jp/?p=2267 11月23日(月) 13:30からNTTクレドホール第一会場で『あん バリアフリー版』が上映されました。
元ハンセン病患者の老女(樹木希林)と、中年のどら焼き店の店主(永瀬正敏)、店の常連の中学生(内田伽羅)の交わりを描いた人間ドラマ。原作は詩人や作家、ミュージシャンとして活動するドリアン助川。メガホンととったのは、2007年『殯(もがり)の森』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した河瀬直美監督。美術監督は本映画祭代表の部谷京子が担当しました。

1123_07_An_01上映後、大勢の立ち見客に囲まれた満席の会場から割れんばかりの拍手が沸き起こり、どら焼き店の店主を演じた永瀬正敏さんが颯爽とステージに登場。トークショーが行われました。聞き手は広島ホームテレビの大重麻衣アナウンサーです。
20年ぶりの来広となる永瀬さんは、久しぶりの広島に「20分ほど前に着いたばかりなので、まだ実感がわきません」とにこやか。会場は和やかな雰囲気に包まれました。
今回の上映は、音声ガイドナレーションと日本語字幕がついた完全バリアフリー版で、全世界に先駆けて初のお披露目となりました。「こういったバリアフリー版は、新しい映画の表現の仕方。上映回数が増えればいいですね」と永瀬さん。作品に出演するきっかけは「河瀬監督から、私が所属する会社のFacebookページにメッセージをもらいました。これもまた新しい形ですね」とにっこり。「河瀬監督は世界的に有名な監督。ご一緒したいと思っていたので、もちろん」二つ返事で引き受けたそうです。
1123_07_An_02河瀬監督の演出は「独特です。普通は現場に入ってから役になりきればいいのですが、朝から晩まで千太郎でいなくてはいけないのです。よーい、スタートもカットの声もなし。何かアクションを始めると自然にカメラも回り始めるのです」。千太郎になりきるために「生まれ故郷に行って風を感じたり、千太郎が住むアパートに寝泊まりしてみたり、時間をかけてくださいます」と撮影秘話を披露。

樹木希林さんと長い時間の共演は初めてで「本当に素晴らしい女優さんです。今でもこの映画のエンディング曲が流れてくると、いたたまれなくなります。樹木さん演じる徳江さんへの愛情や、守ってあげられなかった悔しさ、いろんな感情が込み上げてくるんです。これからのすべての出演作で共演したい」と大絶賛。
共演した樹木さんの実の孫で中学生役の内田伽羅さんについては、「他のキャピキャピした中学生役の3人とは違って凛とした中学生役。普段も同じでとてもかわいい女の子です」。イギリス在住で撮影の度に来日する頑張り屋さんだそうです。
どら焼きの生地作りはホットプレートを購入して練習したが、実際は平らな鉄板で焼くので役に立たなかったというエピソードを披露。ハンセン病については「劇中の〝今までそこまで知らなかったことが恥ずかしい〟というセリフ通り、ハンセン病の資料を読んだことはあったのですが、実際にその方に会って話を聞くと全然違っていた」と明かされました。
途中、広島カープの話題になり、宮崎で野球少年だった永瀬さんは「古葉監督の時代、キャンプで宮崎入りしたカープ選手たちは、私たちが差し出す色紙に快くサインして下さり最後に〝ありがとう〟と言われるんです。これぞプロ!と思いました」という話も飛び出しました。

 最後に「映画は製作しただけでは完成とは言えない。観ていただいてこそ完成で、それからまた進化していくものです。本日はみなさんに観ていただき、ありがたくとても嬉しかったです。広島国際映画祭は2回目だそうですが、20年後も30年後も続けていって下さい」とメッセージを残されました。

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「シネマテーク・フランセーズ『アンリ・ラングロワ美術館』」の上映前にフィリップ・アズーリさんによるトークショーがありました http://hiff.jp/archives/2261/ http://hiff.jp/archives/2261/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:05:27 +0000 http://hiff.jp/?p=2261 11月23日(月)14時頃より「シネマテーク・フランセーズ『アンリ・ラングロワ美術館』」の上映にあたり、フィリップ・ガレル監督作品の『水晶の揺籠』の上映に先立ち、フィリップ・アズーリさんを迎え、トークショーが行われました。

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トークショーでは、作品の解説、撮影に至る経緯を話されました。中でも、費用に乏しかったため、破棄される予定のフィルムが使われたといった興味深い逸話の数々も述べました。
アズーリさんが一番言っておきたいこととして、「これから上映される映画には字幕がない、だけどそれは意図的なものだ。」と前置きした上で、この映画は音楽の様に理解してほしいとのこと。加えて、以前日本映画を字幕なしで見ても演出で理解できたという話を聞き、字幕なしとなっていると述べられました。
最後に流ちょうな日本語で「アリガトウゴザイマス」と一言述べられ、作品解説が中心となったトークショーは終了となりました。

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「ダマー映画祭 in ヒロシマ」のグランプリ作品上映後、韓国のユ・デオル監督のトークショーがありました http://hiff.jp/archives/2255/ http://hiff.jp/archives/2255/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:04:01 +0000 http://hiff.jp/?p=2255 広島国際映画祭の前身である「ダマー映画祭 in ヒロシマ」のコンペティション部門でグランプリを獲得した6作品の上映がありました。上映後は、2013年のグランプリ受賞者であるユ・デオル監督(韓国)のトークショーで盛り上がりました。聞き手は、NHK広島放送局アナウンサーの出山知樹さんです。

1123_05_DF_01ユ監督の上映作品は「Etude, Solo (エチュード、ソロ)」。美しいピアノの旋律がきっかけとなってよみがえる初恋の思い出を、みずみずしく描いています。

 幼いころからバイオリンを習うなど音楽に造詣が深いユ監督。この作品は、ユ監督が兵役義務を果たしている時に先輩兵士が弾いてくれたスクリャービンのピアノ曲から発想を得てつくったといいます。「情熱的でロマンティックな曲調が、初恋に似ていると感じた」と、ストーリーの原点となったエピソードを口にしていました。

 観客席からは、作品の中にちりばめられている謎めいたシーンについて質問が出ました。ユ監督は一つ一つ丁寧に応えながら、「人間の感覚の中で、聴覚はとても鋭いと思う。大切な記憶を呼び覚ます音楽の力を、皆さんに伝えたかった」と作品に込めたテーマを解き明かしてくれました。

 ユ監督の最新作で、バイオリンの音色が効果的に使われている「トリオ」も21日、若手監督特集の中で上映されました。

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『太陽が落ちた日』の上映後、ドメーニグ綾監督のトークショーが行われました http://hiff.jp/archives/2249/ http://hiff.jp/archives/2249/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:03:45 +0000 http://hiff.jp/?p=2249 11月23日(月) 11:30からNTTクレドホール第一会場で『太陽が落ちた日』の上映後、メガホンを取ったドメーニグ綾監督のトークショーが行われました。聞き手はRCC(中国放送)の吉田幸アナウンサーです。

スイス在住のドメーニグ綾監督が、5年間のうち7回来日し、リサーチと撮影を重ねたドキュメンタリー作品です。
トークショーで、この作品を撮ろうと思ったきっかけは「祖父が被爆者を治療した事は、幼い頃から知っていたけれど、当時の事を家族の誰にも語ろうとしなかったんです。祖父と長年連れ添っていた祖母も高齢になってきたので、これは絶対伝えるべきことだと思いました。最初は資金もないし、家族のためだけに撮ろうかとも思いましたが、福島の原発事故が起こり、みなさんに観ていただける映画にしなければ、と奮起。プロデューサーを探し、撮影を始めました」と話しました。

1123_04_CF_02「原爆を体験された方も反応は様々で、祖父のようにかたくなに口を閉ざす人もいれば、内田さんや肥田先生のようにご自身の体験や、ないものとされそうな内部被爆について伝えようとする人もいらっしゃる。声をあげようとする人たちをフォローしなくてはいけないと思いました。看護婦をされていた5人の女性たちに被爆後の惨状を語ってもらったのですが、明るく楽しく話そうとされるので、とても勇気をもらいました。命を愛されているんですね。生きることの大切さも学びました。原爆の背景に人々がいることがよくわかります」と語ります。

作品中、ご夫婦のエピソードをとても素敵な笑顔で話されていた監督のお祖母様も、撮影中に亡くなられたとのこと。「それだけにとても意味のある映画になりました。今作を初めて上映したのはスイスでの映画祭でしたが、上映後にたくさん質問を受けました。スイスの方々はホロコーストについては詳しくても、日本の歴史についての知識はあまりないようでした。70年前と現代に起きたことをつなげていた所にも興味を持ってもらえたのでしょう。今作でみなさんに日本の出来事について伝えることができる、その力を与えてもらえることに感謝します」とも。
「原爆は70年前に起きたこと。これを単に歴史としてとらえるのではなく、福島の原発事故に教えられたように、歴史は繰り返される。一人一人が、自分の責任について考えるきっかけになったのではなkでしょうか」と話しました。

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シネマテーク・フランセーズ『映画の起源2』上映前にクレモン・ロジェさんから作品の解説がありました http://hiff.jp/archives/2235/ http://hiff.jp/archives/2235/#comments Mon, 28 Dec 2015 04:02:03 +0000 http://hiff.jp/?p=2235 1123_03_CF_01

11月23日(月)10時30分頃、「シネマテーク・フランセーズ『映画の起源2』」において『リュミエール兄弟初期作品集』、『ルイ・リュミエール』の上映前に、プログラム担当のクレモン・ロジェさんを迎え、作品の解説が行われました。後で見る作品がより理解できるような解説が行われていました。
上映前の解説では、作品の解説が行われましたが、『ルイ・リュメール』の作品解説に関し、ジャン・ルノワール、アンリ・ラングロワの両人が考えるルイ・リュメール像、作品に関して、より分かりやすく、対比しやすく解説していました。中でも、ドキュメンタリー性について、19世紀という時代性を映し出しているとのこと。その他にもかなり興味深い話をしていました。

最後に、司会の方から、これから上映される作品、この後時間をおいて上映される『アンリ・ラングロワ美術館』で上映される作品は貴重な作品なため中々見ることができないものとなっているので『アンリ・ラングロワ美術館』も見ていただけたらと締めトークショーは終了となりました。

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