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11月24日(日)13時からNTTクレドホール第1会場で、特別招待作品『LAYERS』の上映とトークショーが行われました。
上映後、企画・プロデューサーを務めたタレント・俳優のMEGUMIさんが大きな拍手とともにレッドカーペットを歩いて登壇。映画制作や自身の活動について思いを語りました。
本作は高台に建つ家を舞台に、カメラマンと画家の夫婦の一生を描くショートムービー。年老いてもなぜか姿は子どものままという不思議でハートフルな作品です。2021年に制作されて以来、国内外の映画祭にノミネートされ高く評価されています。
上映中、一緒に本作を見たというMEGUMIさんは「久々に見て当時のことを思い出し、グッときました」と話し、本格的にプロデューサーを務めるのが初めてで期待と不安が入り混じっていた当時の心境を語りました。主演の2人については、子どもの姿で年を取り老夫婦になっていくという難しい役にもかかわらず、見事に演じてくれたと称賛。子どもに特殊メイクをして、VFXの技術で老けて見せる演出は世界で初めてのことだそうです。「苦しいことも多かったですが、その分、最高の時間を過ごせました」と当時を振り返りました。
また、タレントや俳優などマルチな活躍をするMEGUMIさんですが、作り手側になったきっかけについても話され、「芸能人はどれだけ自分が努力をしてもオファーがなければ仕事が無い状態です。この受け身の仕事の仕方に危機感を持っていた時、コロナ禍となり、自分から発信していこうとインスタで1分×3話の連続ドラマを作ってみました。それがとても楽しくてあっという間に6作品を手掛けていました」。それ以来、プロデューサーという肩書が1つ増えたというMEGUMIさん。
マルチな活躍をする一方で、マルチへのコンプレックスもあったそうです。「いろいろやっていると、どれが本物かわからないという考えにもなるのですが、マルチでやってきたからこそ、このように映画祭に招待していただいてお話する機会もいただけているので、今までやってきたことも悪くないと最近ようやく思えるようになりました」と明かしました。
MEGUMIさんは今年の「カンヌ国際映画祭」でジャパンナイトを開催し、日本映画の普及に貢献。海外では映画の重要なポジショニングに女性がいないと映画祭にも通りにくいという事実がある中、日本は女性のプロデューサーや監督が圧倒的に少ないと述べました。
「以前出演した番組で日本人女性の自己肯定感が世界で最下位だと知りびっくりしました。同時に自分も仕事をしながら、女性として母親として大変なことが多いと改めて思いました。女性の皆さんを応援する気持ちを作品を通して描いていきたいですし、それが私の原動力になっています」と話しました。
最後に若い人へ向けてのメッセージを求められると「今の時代、情報が多いので知った様な気になっている人が多いですが、実は何も体験していないんです。体験することは自信につながります。とりあえずなんでもやってみてほしい。大変だけどいろいろ体験していくと大人になって楽しいので、そこを忘れずに生きてほしいです」とメッセージを残し、盛大な拍手に包まれながら会場を後にしました。
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