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11月23日(土)16時30分から、NTTクレドホール第2会場で『TOUCH/タッチ』の記者会見が行われ、来日したバルタザール・コルマウクル監督と県内外から集まったおよそ20の媒体担当者が参加しました。司会は広島フィルムコミッションの西崎智子さん。通訳はポーリーン・ポールドウィンさんです。
コルマウクル監督は「この映画を撮り始めた時には将来このように広島で映画を見ていただいて記者会見をするということは想像もしていなかったのでとても光栄です。本作は広島と長崎に原爆が落とされ、冷戦時代を経てまたこのようなことが起きるのではないかという懸念を持って制作しました。子どもの頃に原爆投下の映画を見て映画館で号泣し、それ以来、人間が人間に対してできることなのかという思いを持ち続けていたことが映画を撮る礎となりました」と話しました。続いて取材陣との質疑応答がありました。
Q: 原作を読んだ時から撮影前と撮影後に広島・長崎のイメージがどう変わったか?
監督: 被爆のことや偏見のことも知識として知っているつもりだったけれど、原作を読んでここまでなのかと驚愕しました。広島の平和資料館を見たり、被爆者の話を実際に聞いて強く心を打たれました。まさに学ぶという経験でした。私の映画を多くの人に見てもらい、さらに多くの人に伝えてもらうことが大きなパワーになります。
Q: 日本人キャストの本木雅弘さんとKōki,さんの印象は?
監督: 本木さんはいろんなアイデアを出してくれるとても温かい人、Kōki,さんは今後、国際的な女優になる素質を持っていると思います。
Q: 被団協のノーベル平和賞受賞についてお聞きしたい。
監督:とても良いニュース。受賞は偶然ではなく真剣に平和について考えないといけないと思う人が増えてきた証拠だと思います。
Q: 本作の外国での反応は?
監督: 日本語と英語がほとんどにも関わらずアイスランドで大ヒットし、見た人は涙目で「ありがとう」「感動した」など想像を超えたリアクションがありました。
アメリカでも興行的に大成功した『TOUCH/タッチ』は、2025年1月24日から日本で公開(予定)となります。
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