蔦 哲一朗
2013年に地元、徳島の祖谷地方を舞台にした「祖谷物語-おくのひと-」をプロデュースし、自ら監督する。全編35mmカラーフィルムで撮影された本作は、東京国際映画祭を皮切りに、トロムソ国際映画祭(ノルウェー)で日本人初となるグランプリを受賞するなど多くの映画祭に出品され話題となる。また、BFI(英国映画協会)が2020年に発表した各年を代表する日本映画において、2013年のベストワン映画に選ばれる。
Special Screenings
特別招待作品
黒の牛
- 作品概要
©NIKO NIKO FILM / MOOLIN FILMS / CINEMA INUTILE / CINERIC CREATIVE / FOURIER FILMS
あらすじ・解説
今は昔、急速に変わりゆく時代の中で、自然との繋がりを見失った狩猟民の男は自分の分身とも言える牛と出会う。男は農民となって牛と共に大地を耕しながら、木、水、風、霧、土、火、万物とのつらなりをただ静かに視つめ、刻み、還る――
主演は蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督作品で知られる李康生(リー・カンション)、田中泯が禅僧を演じ、生前参加を表明していた坂本龍一の楽曲が使用されている。禅に伝わる悟りまでの道程を十枚の牛の絵で表した「十牛図」から着想を得て、『祖谷物語-おくのひと-』蔦哲一朗監督が手がけた本作は、長編劇映画では日本初となる70mmフィルムを一部使用し、圧倒的な映像美で誘う「無」への旅でもある。また、広島国際映画祭代表の部谷京子が美術を担当している。キャスト
李康生
ふくよ(牛)
田中 泯
ケイタケイ
須森 隆文スタッフ
監督/脚本/編集:蔦 哲一朗
プロデューサー :市山 尚三/エリック・ニアリ/黄 インイク/アレックス・ロー
撮影監督:青木 穣
脚本:久保寺 晃一
美術:部谷 京子
衣装:大塚 満
音楽:坂本 龍一作品情報
制作年:2024年
上映時間:114分
制作国:日本・台湾・アメリカ
音声言語:日本語(一部架空の言語あり)- 監督