広島国際映画祭 HIROSHIMA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL

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2016/11/11

『なぞの転校生』トークショー

11月11日(金)24時45分から八丁座で『なぞの転校生』が上映されました。上映前に、長澤雅彦監督 、岩井俊二監督、時川英之監督、美術監督の部谷京子さんの4人によるトークショーが行われました。

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「このドラマ、1日に24シーンも撮らないといけない日があり、さすがに無理だから岩井監督に何シーンか撮ってもらったんですよ。ほんとうに大変だった。 1分のオープニングにも6時間から7時間くらいかけてみんな泥まみれになりながら撮ったなぁ」と当時の様子を長澤監督が語りました。

「りりィさんも出演しているドラマで、どのシーンも大変だったが、りりィさんが出られるシーンは一番大変だった。あの回だけ、音楽を入れていない、無音で息詰まるシーンとなった中で語りだけで演出していった。撮っているこっちが息が詰ってくるので途中休憩をとるが、休憩中も緊迫した感じではりつめた状況だった」と長澤監督と岩井監督がそのときの様子を語りました。

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「この映画は戦争はあってはならないというメッセージを取り入れた作品で、この映画祭には凄く合っているんじゃないかなと思っている。仲間との共同作業で本当に良い作品が出来た」と岩井監督。「プロデューサーからの要求もきつかったですね」と長澤監督が岩井監督に話を振ると、「最終回のアイデアが撮影が始まってから決まったので現場を混乱させてしまった」と岩井監督が苦笑いで語りました。

このドラマの展開について「この作品は1話目が面白くないんです。1話目でみるやつをそぎ落とす為に1話目を面白くしていないと岩井監督が言うんです。普通の連ドラって1話目が重要だろと思う。脚本を読んでいてもびっくりした」と長澤監督と時川監督がこのドラマの展開について語ると会場に笑いが起こっていました。

「最終回を観ると一回目の意味が分かってくる。この一挙上映も意味があるんです。静かに始まるドラマが壮大なドラマに展開していくので楽しみにしてください」と岩井監督がこのドラマの面白みを語りました。

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また、このドラマの裏話では「12話の時間予定より長くなりそうなので、テレビ局に13話にしてもらえないかと相談したところ、ドラマの打ち切りはあるが延びることはない。連ドラをなめるなよとテレビ局の人に怒られてしまった」と当時の裏話を長澤監督が話されると、またもや会場には笑いが起こっていました。

最後に岩井監督から「連ドラをスクリーンで観る事はあまり出来ないですし、一挙に観る事もなかなかないので是非、楽しんでください」という一言と長澤監督からの「よーい、スタート」というかけ声でトークショーが終わり、上映が始まりました。

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